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彼は、ふう、と大きく息を吐くと、右手で私の左手を優しく包み込んだ。
初めて繋いだその手は、大きくて暖かった。
『Aさん』
「はい」
『好きです。大好きです。ずーっと前から、誰よりも、好きです』
「…私、私は…正直永見のこと、ずっと可愛い後輩やと思ってたけど…でも今は、たぶん、いや絶対、好きやと思う」
『これからもっともっと好きになってもらう予定なので、僕の彼女になってくれますか』
「うん、もちろん、ありがとう」
はあ良かった、と笑った彼の顔が、とても愛おしく感じられた。普段は凛としている彼が笑うと、一気に印象が柔らかくなる。
私は彼のこの笑顔が見たくて、この笑顔のために、昔から彼を可愛がってきたのだと思う。
『…見ますか、今日の僕の検索履歴』
「ええの？」
『どうぞ』
彼のスマホ画面を覗き込む。
"好きな人 デート 水族館"
"デート 帰り 告白"
"絶対に付き合いたい 告白"
「あはは、なんやねん、絶対に付き合いたいって。告白する人みんな絶対に付き合いたいやろ」
『いや、そうなんですけど。そうなんですけどね』
「可愛いなぁ、永見は。ほんまに可愛い」
『……可愛い…』
「うん、そういう可愛いところが大好き」
『…Aさんのほうが、可愛いです』
あともう少しだけ、バスに揺られていよう。
照れて何も喋らなくなってしまった彼の肩に寄りかかる。
まだまだ離れたくない。ずっとこうしていたい。
遠回りルートにしてもらって良かったな、なんて考えながら、繋がれた手の指を絡めた。
*****
谷口「珍しいっすね、浜田さんが昼から夜までずーっと俺に付き合ってくれるん」
浜田「いや今日久しぶりの丸1日オフやからさ、ネタ合わせでもしようかなと思ったんやけど。永見予定あるらしくて」
谷口「へぇ〜予定ね」
浜田「よう分からんけど…"俺、男になってくる"って言うてた」
谷口「え、それって…Aさん関連じゃないですか？」
浜田「うん、俺もそんな気がしてる」
谷口「やっと告白するんかな」
浜田「やっとすぎるけどな。俺が何年Aさんの可愛さを聞かされてきたか…」
谷口「まぁ、とにかく、激アツっすね！」
*
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いと(プロフ) - あすさん» リクエストありがとうございます！設定承知いたしました(^^)だいぶお待たせしてしまうかと思いますが素敵なものが書けるように頑張りますのでよろしくお願いします！ (5月12日 13時) (
レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
あす(プロフ) - リクエスト失礼いたします。krmさんで付き合っていて道中でkrm見かけて勇気出して声をかけにいこうとしたら隣には綺麗な女性いて自信をなくしてkrmさんから離れていこうとするのを引き止められるお話読んでみたいです。よろしくお願いいたします。 (5月12日 8時) (レス) id: 1458cfae01 (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - 神楽さん» リクエストありがとうございます！高校生設定かしこまりました！誰オチでも大丈夫ですかね？(><)できるだけ長めのお話書けるように頑張ります(^^)！ (4月29日 12時) (レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
神楽(プロフ) - myrkとlcdの高校生設定で、友達から段々発展していくお話読んでみたいです！長編だと有難いです…！ (4月29日 3時) (レス) id: 4f1d6e068e (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - ユカさん» リクエストありがとうございます！遠距離のお話好きなのでありがたいです(^^)笑 お時間かかりますが書かせていただきますのでよろしくお願いします！ (4月28日 15時) (レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いと | 作成日時：2024年3月6日 22時
