おかえり＿Toru_D ページ1
やってしまった、と気がついた時にはもう手遅れだった。
高校の同窓会。
久しぶりに会えた仲間との時間が楽しすぎて、時間を忘れて食べて飲んで笑っていた。
誰かが、もう終電ないやん、と大声をあげて、それでやっと気がついた。終電を逃してしまった。
同棲している恋人に一度も連絡していなかったことも、そこでようやく思い出した。
"ごめんなさい、終電逃しました"
送った瞬間、すぐに既読がついた。
でも返信はなかなか来ない。続けてメッセージを送る。
"そのへんのネカフェで寝て始発で帰ります"
また一瞬で既読がついて、今度はすぐに返信が来た。
"タクシー使っていいから、帰ってきなさい"
うわぁ絶対怒ってるやん…と一気に酔いが醒めてゆく。
このあとどうする、もう朝まで飲んじゃおうか、と盛り上がっているみんなに別れを告げて、タクシーに飛び乗った。
もう寝てたりしないかな、寝ててほしいな、そう思いながらゆっくり玄関のドアをあける。
リビングは明かりがついていた。やばい。
おそるおそるリビングのドアをあけると、腕を組んだ彼がソファに座っていた。
「…ただいま、透くん」
『今、何時やと、思ってますか？』
「えーっと…1時半、すぎですかね」
『女の子がこんな遅くまで出歩いたら危ないやろぉ！！』
怒り方が、オカンすぎる。
彼が私の心配してくれていたのは、よく分かる。でも私にだって、引っかかることがあった。
「……本当にごめん、でも透くんも…飲み会行ってこの時間に帰ってくることなんて、よくあるやん」
『そうやけど、俺は何時頃なりそう、あともう少しかかる、都度連絡してるやん。"終電逃した"まで、なんっにも連絡なかった俺の気持ちわかる？』
「…うん」
『同窓会やろ？男のひともおったんやろ』
「…なにその言い方。みんな友達だよ」
『向こうはどう思ってるか分からんやん』
ちく、と胸に棘がささる。
私の友達のことを、悪く言われているような感じがした。
「…透くんがいつも行ってる飲み会にも女芸人さんいるやん」
『いやそれは、ただの仕事仲間で…』
「向こうはどう思ってるか分からんやん！！！」
考えるより先に、大声が出た。
その勢いのまま、洗面所に駆け込みドアを閉める。
彼が、Aちゃん、と呼んでいたけれどそれも無視して私はそのままシャワーを浴びた。
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いと(プロフ) - あすさん» リクエストありがとうございます！設定承知いたしました(^^)だいぶお待たせしてしまうかと思いますが素敵なものが書けるように頑張りますのでよろしくお願いします！ (5月12日 13時) (
レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
あす(プロフ) - リクエスト失礼いたします。krmさんで付き合っていて道中でkrm見かけて勇気出して声をかけにいこうとしたら隣には綺麗な女性いて自信をなくしてkrmさんから離れていこうとするのを引き止められるお話読んでみたいです。よろしくお願いいたします。 (5月12日 8時) (レス) id: 1458cfae01 (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - 神楽さん» リクエストありがとうございます！高校生設定かしこまりました！誰オチでも大丈夫ですかね？(><)できるだけ長めのお話書けるように頑張ります(^^)！ (4月29日 12時) (レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
神楽(プロフ) - myrkとlcdの高校生設定で、友達から段々発展していくお話読んでみたいです！長編だと有難いです…！ (4月29日 3時) (レス) id: 4f1d6e068e (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - ユカさん» リクエストありがとうございます！遠距離のお話好きなのでありがたいです(^^)笑 お時間かかりますが書かせていただきますのでよろしくお願いします！ (4月28日 15時) (レス) id: e04103a2be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いと | 作成日時：2024年3月6日 22時
