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堂前「辻の一応先輩の、堂前です。Aちゃんよろしくね」
この人もう名前呼びしてるやん。
あぁ僕も自己紹介をしなくては、どうしよう、顔を直視できない。
阪本「辻さんの一応後輩の、阪本です。…Aさん、よろしくお願いします」
『お前は一応ちゃうやろ、完全な後輩や』
辻さんにつっこまれた僕を見て、彼女がけらけら笑っている。
『A、何飲む？』
「んー、ハイボール」
え、その可愛い感じでハイボール？
ギャップ堪らんやん。待ってくれ。
阪本「ちょっ…ちょっと、すみません、僕タバコ」
堂前「行ってらっしゃ〜い」
阪本「いや堂前さんも一緒に行きましょ」
堂前「えぇ？俺別にまだ…」
阪本「いいから。早く立って、ほら」
堂前「…ごめんな、ちょっと行ってくるわ」
彼女が、はーい、と返事をする。
タバコ吸う男が嫌いだったらどうしよう、と思ったがもう手遅れだ。堂前さんと席を外す理由なんて、これしか無かった。
店の外に出て、電子タバコを取り出す。
堂前さんも、しゃあないな、という顔をしながら電子タバコを吸い始めた。
堂前「…なによ」
阪本「Aさんって、あれですか、辻さんの彼女ですか」
堂前「いや、彼女ではないよ。今は」
阪本「今は、ってことは、これからなる可能性あるってことですよね」
堂前「それもあるし」
阪本「それも？」
堂前「元カノやから」
阪本「えっ、あっ、へぇ、あぁ、そうなんすか」
動揺を隠しきれない。
ただの同級生ではなかったということか。
堂前「…この一瞬で、好きになったん？」
阪本「いや、そっ、そそそそそんなわけないやないですか」
堂前「あはは、阪本おもろ」
そやなぁ、確かに阪本のタイプやな、と堂前さんは笑っている。この人を誤魔化すのはもう無理だ。
阪本「……しんどいくらい可愛いっすね」
堂前「さぁ、どうする？」
阪本「どうするって言われても……辻さんと絶対、今いい感じやろうし」
堂前「ふぅん。諦めるんか」
阪本「……わかりません」
堂前「一旦戻ろ。もう少し話してみたらええやん」
それもそうだ。
見た目がドストライクだからといって、性格が最悪な可能性だってまだ残っている。
僕は考えを巡らせながら、彼女と辻さんが待っている席に戻った。
そこから4人で…というか僕はほとんど話せないので3人で、色々な話をした。
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いと(プロフ) - 鈴さん» コメントありがとうございます！短編集のほうでもコメントくださった鈴さんですよね…？今回もとっっても嬉しいお言葉本当にありがとうございます(；；)何度も読み返して下さってるなんて嬉しすぎます。もちろんです、むしろこちらこそ引き続きよろしくお願いします！！ (6月8日 22時) (
レス) @page50 id: 5013af6899 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - もしよければこれからもいとさんの作品とご一緒させてください！！！！！！！！！ (6月8日 22時) (レス) id: 2fbfb927f5 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 完結おめでとうございますそしてありがとうございます！本当に素敵でした。私はいとさんの作品が本当に大好きで、短編集の方も何度も何度も読み直して、読み直しては切なくなったりほっこりしたり、キュンキュンしたりしています。 (6月8日 22時) (レス) @page50 id: 2fbfb927f5 (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - いちごさん» コメントありがとうございます！あぁ嬉しいです…(；；)そのお言葉のおかげで書き終えられて良かったなと改めて思えました！本当にありがとうございます。 (6月8日 21時) (レス) id: 5013af6899 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - しっかり長編を終わらせてくれてありがとうございます。毎回ドキドキしながら読ませていただいてました。長編ならではの焦ったい描写がとても良かったです！ (6月8日 21時) (レス) @page50 id: f5a6eed348 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いと | 作成日時：2023年5月17日 20時
