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『ちゃうねん、今日さ、別の約束してて…っていうか、今さっきなんやけど、約束したの』
「あぁそうなんや。ええよほんまに。また今度行こね」
堂前「来たらええやん」
真後ろで僕の通話を聴いていた堂前さんが声を掛けてくる。
『…え？』
「ん？」
『あ、ごめん、ちょっと待って。……どういうことっすか？』
堂前「前話してた子やろ？連れて来たらええやん。会ってみたい、俺も」
『えっ…あぁ…確かに…』
これから彼女とのことを堂前さんに色々相談していくとして、1度会っておいてもらったほうがいいような気がしてきた。
『…あ、ごめん、もしもし？』
「はい、どしたん？」
『Aが良かったらなんやけど…芸人仲間とご飯行くねん、今日。一緒に行かへん？』
「えっ………」
『いやごめん、嫌やんな』
「行きたい！！」
『えっ、あっ、ほんま？』
「皓平くんと普段一緒にお仕事してる人ってことやろ？すごい！会うてみたい」
そういえば彼女は、コミュニケーション能力のモンスターだった。
野球部のマネージャー時代も、先輩後輩関係なくすぐに仲良くなっていた。
『ありがと、またあとで場所とか連絡するわ』
「うん、わかった！」
電話を切り振り向くと、堂前さんが笑いを堪えながらこちらを見つめていた。
堂前「来るって？」
『はい、ありがとうございます、気つかってもらって』
堂前「全然ええけど、俺は。阪本大丈夫かなってちょっと思ってる」
『…あっ、完全に忘れてた』
堂前「人見知り発揮するかもなぁ」
『まぁ、モンスターなんで、なんとかなると思います』
堂前「モンスター？」
まぁええわ、楽しみやな、と堂前さんは可笑しそうに笑った。
少し予想外の形ではあるけど、今日彼女に会える。
残りの舞台、舞い上がりすぎないようにしないとあかんな、と自分に言い聞かせた。
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いと(プロフ) - 鈴さん» コメントありがとうございます！短編集のほうでもコメントくださった鈴さんですよね…？今回もとっっても嬉しいお言葉本当にありがとうございます(；；)何度も読み返して下さってるなんて嬉しすぎます。もちろんです、むしろこちらこそ引き続きよろしくお願いします！！ (6月8日 22時) (
レス) @page50 id: 5013af6899 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - もしよければこれからもいとさんの作品とご一緒させてください！！！！！！！！！ (6月8日 22時) (レス) id: 2fbfb927f5 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 完結おめでとうございますそしてありがとうございます！本当に素敵でした。私はいとさんの作品が本当に大好きで、短編集の方も何度も何度も読み直して、読み直しては切なくなったりほっこりしたり、キュンキュンしたりしています。 (6月8日 22時) (レス) @page50 id: 2fbfb927f5 (このIDを非表示/違反報告)
いと(プロフ) - いちごさん» コメントありがとうございます！あぁ嬉しいです…(；；)そのお言葉のおかげで書き終えられて良かったなと改めて思えました！本当にありがとうございます。 (6月8日 21時) (レス) id: 5013af6899 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - しっかり長編を終わらせてくれてありがとうございます。毎回ドキドキしながら読ませていただいてました。長編ならではの焦ったい描写がとても良かったです！ (6月8日 21時) (レス) @page50 id: f5a6eed348 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いと | 作成日時：2023年5月17日 20時
