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「俺も好き。Aちゃんのこと、めっちゃくちゃ好き」
『…ほんま？』
「うん。…もう気づいてたやろ？3ヶ条、発表したときから」
『まぁ…そういうことかも、とは思ったけど』
でも、と彼女は続けた。
『よくよく考えたら、誰か他の人を紹介されるんかなとか思い始めて…考えれば考えるほど分からんくなって。透くんはどんな私でもいつも受け止めてくれて。会う度に、一緒に過ごす度に、透くんの存在が私の中でどんどん、わっ』
まだ喋っている途中の彼女を思いきり抱き締めた。
ずっと…本当に長いあいだ、この瞬間を待ち望んでいた。
「ありがとう、Aちゃん」
『こちらこそ、ありがとう』
ぎゅう、と力いっぱい抱き締める。苦しいって、と彼女が笑う。個室、バンザイ。
『…ねぇ』
「うん？」
『3ヶ条は、もう終わり？』
「あぁ〜、どうしよっか」
少しだけ考えて、ピンときた。
「じゃあ今日から内容を変更します。俺の女3ヶ条」
『うっわ、感じ悪ぅ』
「1つめ。いっぱい笑っていっぱい食べていっぱい寝ること」
『はい。楽勝やん』
「2つめ。困ってることができたら、なんでも相談すること」
『はい。ほとんど一緒やな、前と』
「3つめ」
彼女の綺麗な髪を、ふわりと撫でてから僕は言った。
「5年先も、10年先も、50年先も一緒にいること」
顔を赤くした彼女は、それを隠すように僕の胸に顔をうずめた。
『…プロポーズやん、そんなん』
「いやそれはそれで、またちゃんとするから。やめてな。それは絶対俺から言わしてよ」
『…うん』
彼女の過ごしてきた5年という月日は、確かに長かったと思う。
でもいつか、あんなのちっぽけだったな、と思ってほしい。そのくらい、幸せにするから。
そう伝えようと思ったが、やっぱり照れくさくなってやめた。かわりに彼女の頬に、そっとキスを落とした。
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いと(プロフ) - オズワルダー・カイさん» コメントありがとうございます！すごく嬉しいです( ; ; )私も想像できすぎてニヤニヤしながら書きました！笑 (2023年4月15日 12時) (
レス) @page50 id: 5013af6899 (このIDを非表示/違反報告)
オズワルダー・カイ(プロフ) - とても面白かったです！nktnさんが口を滑らすのが想像できて笑 何度でも読み返します！ (2023年4月15日 8時) (レス) @page50 id: 6b28a2102b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いと | 作成日時：2023年3月25日 23時
