SNOW《∞》 (ページ2)

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リビングに行くと、タオルを持ってきて。隆平さんに渡した。

『Aちゃん、ありがとう』

優しい微笑みに、心が擽ったくなる

ふと、隆平さんが私を見つめるから。ドキドキしていると

『Aちゃん。髪が濡れてて、冷えたらあかんから…。はよ、乾かしてきてな』

優しく私の髪に触れて、男前の表情で言われた

心配されて嬉しいけど恥ずかいから、顔を真っ赤にしながら頷いた。

エアコンをつけて、隆平さんにソファーに座るように言って

私は洗面所に向かった

素早く髪を乾かすと、急いでリビングに戻った。

隆平さんはソファーに座らず。飾ってある物を興味深そうに見ていた。

私に気付くと、ニコッと笑ってくれて。近付いてきて

『いつもの、可愛いAちゃんやね』

なぜだか、頭をポンポンされて。驚いて、隆平さんを見上げると

『頬が赤くなってる』

手を優しく当てられて

『外、寒かったから。大丈夫?』

じっと見つめられて、恥ずかしくて

でも、手の温もりに安心して。思わず目を瞑ると

瞼に優しくキスされて、ぎゅっと抱きしめられた。

急な出来事に、ドキドキが凄くて。目が開けれなくなった

隆平さんは私の背中を優しく撫でていて、何も話さない。

私の身体が、熱を帯び始めた頃。低く優しい声で

『俺が、Aちゃんを温めたかったんや…。驚かせて、ごめんな』

私の気持ちをすぐに伝えたくて

『そんな…嬉しいです。隆平さんと一緒に居れて…』

『ほんまに…可愛いな…。Aちゃんは…』

そっと、おでこにキスされて。隆平さんを見上げると

優しく微笑まれて

『出逢った時からずっと、Aちゃんの事、好きなんや…』

驚いてる間も無く、キスされて

『A、好きや…。俺の、彼女になってくれへん?』

大好きな人からの告白に、涙が溢れてきて

言葉にならなくて、頷く事しか出来ないのに

隆平さんは私の涙を優しく拭うと、

瞼に、頬に、唇に甘く優しいキスをして

『ありがとう。俺、めっちゃ嬉しい♪可愛い、Aが彼女になってくれたんやもん。ずっと、今日は一緒にいような。』

ぎゅっと抱きしめられて、隆平さんの温もりと匂いに凄く安心する

眠くなりそうになってきて、我に返ってすぐに

『隆平さん、お腹空きませんか?ご飯作りますよ』

『なんか嫌や…』

『えっ。』

『さん付けが、嫌や。他の呼び方してほしい』

『隆平くん…』

『おん。』

嬉しそうに、笑顔で答えてくれた。