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1話 ページ1

「お、やっと来たか」

部活開始時間の25分後についてしまった私、音亜(おとあ)A

「ごめん!遅れた!」

「はっ、お前の遅刻癖は今に始まったことじゃねぇだろ」

「ヴッって今、何作ってるの?」

「ガソリン」

「へぇ」

ガソリンねぇ…ペットボトルキャップからかな?なーんて考えていると

「聞いてくれ千空!俺は決めた!今日こそ今からこの5年越しの思いを杠に伝える!」

と大声で科学部室に侵入してきたのは、大木大樹くん

「(あはは、相変わらず大きいお声だこと…)」

と思っていると

「ほほーん、そりゃ興味深い深い。声帯がぶち切れるほど応援してるわ、この科学部室から」

絶対興味ないな千空くん。
ただ純粋真面目な大樹くんにはまじの応援にきこえたようで

「おお!そうかありがとう千空」

「うるっせぇな1ミリも応援してねぇよこのデカブツ」

「なに!?どっちだ」

聞いていて面白い会話だ!ときいていると

「そもそも5年も何も言わねぇとか、ばかどんだけ非合理的だ」
「俺が死ぬほど合理的なもんくれてやるよ」

ん?なんだろ…

「フェロモン放出を極度に活性化する、いわゆる惚れさせ薬。こいつ飲んできゃ100億%だ」

わぁお…ってあれ!さっき作ってたガソリンじゃん!?飲んだら大樹くん死んじゃうのでは?

「ふん」

「あ、大樹く」ジョバジョバ

「ありがとう千空!だがすまんこんなインチキには頼れん!」

あ、そーだった大樹くんだった!飲むわけ無いか

「振られるに100円」

「思いっきし振られるに300円」

「フルパワーで振られるに500円」

「以外と振られねぇに一万円。だろ?A」

「わっかんないけどね?」

「「「マジか!」」」

「聞いてくれ、杠!俺は5年間ずっと!」
 
「(おっ!?いい感じじゃ?)」

と思った途端告白が止まりびっくりして窓の外をみると

「っせ、千空くん。あの光って!?」

「……なんだあれ」

これが私達の最後の会話だった

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作者名: | 作成日時:2023年12月16日 23時

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