Are You Lady?《∞》 (ページ13)

今日:11 hit、昨日:1 hit、合計:57,973 hit

・ページ13

隆平くんから離れようとしたら、私を引き寄せて、優しく抱きしめて、

『やっと、Aちゃんの口から聞けた。』

言われた意味がわからなくて、

『えっ。それはどういう事?』

隆平くんは腕を緩めて、私を見つめると

『俺も、好きやもん。Aちゃんの事。』

『えっ、だって。隆平くんはすばるが好きで、だからライブに行ってて‥。だから、それは…ありえないし…何で…。』

私はパニックになっていた。すると、隆平くんが私の口を優しく塞ぐように、キスをした。

私が驚いて黙ると、

『すばるくんは好きやけど、憧れの人で。好きは好きでもLIKEの方やから。』

『ごめんな。俺から、ほんまはAちゃんが好きな事。伝えたかったんやけど。すばるくんと約束してたから…。』

『約束?』

『初めてすばるくんに会った時に、すぐにAちゃんを好きな事を見抜かれて。それで、“お前みたいな若造にAはやれん。どうしても、思いを伝えたいなら。3年後20歳になって、一年間の間にAから、告白してきたら。認めてやる”って!!』

『そうなんだ…。でも、じゃあどうして。すばるが好きって言ってたの?』

『それは、すばるくんのもう一つの条件が、Aちゃんと2人で話す時は、すばるくんの話題しか出しちゃいけないし。2人で出掛ける場所は、すばるくんの目の届く所って決められてたから。』

『だから、すばるくん好きを、公言するしかなかったんや。Aちゃんと話す為には…。』