Are You Lady?《∞》 (ページ11)

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いつまで経っても、すばるが離してくれないから。困っていると

『Aちゃん事、すばるを抱きしめる!!』

隆平くんが急に抱きついてきた。筋肉が凄くて力強いから、すばるもなすがままで。暫く、その3人がくっ付いた状態で居た。

すばるが居るとはいえ、隆平くんを間近で感じた事がなかったから、その変な状態でも、凄く嬉しかった。

すばるが挟まれて真ん中に居て、しんどくなったから、隆平くんに

『マル、今すぐ俺から離れんかったら、ライブ出禁にするぞ!!』

凄んだ大きな声で言うから、

『出禁は、嫌や。すばるくんごめん。すぐ離れるから!!』

隆平くんが離れると、すばるは私を真っ直ぐ見つめて、

『A、暑かったやろ。大丈夫か?』

『大丈夫。』

すばるは私を優しく引き寄せて、耳元に低い声で、

『この後、用事があるから。すぐに、Aと一緒に帰れなくてごめんな。0時頃には、Aのマンション行けると思うから。待っててな。』

私が頷くと、くしゃっと笑って、私の頬にキスをした。その様子を、隆平くんは真顔で見ていた。

すばるが、見送ってくれて。隆平くんと会場を出た。

最寄りの駅まで。いつもだったら、楽しそうに嬉しそうに、すばるの話をするのに

今日は私が話すばかりで、隆平くんは上の空で生返事だった。

電車に乗って、隆平くんの方が先に降りるから、いつものようにドアの前まで行って、ドア越しに隆平くんを見送る筈だった。

隆平くんが電車から出て、私が別れの言葉を言いかけた所で、腕を引っ張られて、電車のドアが閉まって行ってしまった。

驚いている間もなく、隆平くんに抱きしめられた。