１６日目 ページ18
……
「Aー、勝己もう来てるわよ。」
『んー、知ってる。いってきます。』
後ろから「いってらー」と返ってくるのを聴きながら玄関に向かうと、ポケットに手を突っ込みながら勝己が立っていた。
相変わらず腰パンなわけだが、腰パンは足が長くないと似あわないものであってだな……
つまりは勝己は足が長い。
ムカつくな。
「……てめぇ、なんだその顔。」
『人の顔見てなんだその顔って……傷つく事言うなや。』
「寝てねぇのか。」
『……まあな。』
そう、確かに俺今酷い顔してる。
寝てないからな。
上鳴は引かないって言ってたけど、不安過ぎて寝てられなかった。
中学ん時の俺は頭がおかしかったんだろうな。
腐男子がステータスとでも言うように「俺腐男子なんだぜ！」って言いふらしてたもんな。
ほんと黒歴史。
『電車ん中で寝るからまあ、大丈夫だろ。』
「そうかよ。」
『ありがとな、心配してくれて。』
「してねぇわ！」
素直に言わない勝己を可愛いなーと思いながら玄関を開けた。
.
.
.
『はぁ……』
学校について、俺は溜息をつく。
目の前に広げられたワークを目の前に。
英語ってさ本当にやる意味あんのかな。
いや、あるだろうけども。
俺、日本人だからさ。
「あら、腐朽さんワーク進めてますのね！」
頭を抱えていると上から声が聞こえる。
『ああ、八百万か。進めてるけど、さっぱりわかんねぇんだわ。』
「腐朽さん英語は苦手で？」
『英語っていうか文系は壊滅的。』
そう、俺は圧倒的理系。
数学と理科なら出来る。
人並み以上には。
どれどれ、と言いながらグッと近寄ってきた八百万から目をそらす。
八百万って顔整ってるし、なんか破壊的な体型してるし、男には毒だよな。
「あ、私も教えてー！」
「なら俺もー！」
クラスにも結構人が増えてきて、俺と八百万を見て芦戸と上鳴が近づいてくる。
あっ。
と思った時には上鳴と目が合ってしまった。
自然と立ち上がってしまう。
『ちょ、俺飲み物買ってくるわ！！』
「え、ちょっと腐朽さん！」
パッと視線を逸らすと不自然にクラスから飛び出した。
昨日までと同じように上鳴と接せる自信がなかった。
……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1145人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
羅衣水 - ショタ攻めでもショタ受けでも美味しいのだからどっちでも良き(^p^) (2021年8月9日 15時) (
レス) id: 7cc91b38a7 (このIDを非表示/違反報告)
食されるウニの化身 - 腐男子総受けとか最高かよおおおおおおおお。ちなみに切爆むちゃすこです仲間ですね (2021年5月5日 19時) (レス) id: 2a29ce9a90 (このIDを非表示/違反報告)
食べられるための物 - ﾝｵｧ.......昇天しました (2019年10月18日 6時) (レス) id: 7eb98befb3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく - 切爆本命とか仲間じゃないですか((もっと増やしてくだせぇ( ^ω^) (2019年8月4日 21時) (レス) id: a17d5c7112 (このIDを非表示/違反報告)
ぽち - おこがましいかと思いますが、相澤先生との絡みをもっとみたいです………(((((((・・;) (2019年4月4日 10時) (レス) id: 52942bbb0c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：rain
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yrpsp2/http://
作成日時：2017年5月27日 23時
