thirty-nine Y.R ページ41
あの日も、さっきみたいにトイレの前で人を待っていた。
その当時の僕は自分で言うのもなんだけど、容姿端麗で、運動神経も良く、クラスの人気者だった。
女子からもよくモテて、告白されることもしょっちゅうあった。
待っているところに突然、小４だった僕よりも40センチは背が高いであろう男の人三人がやって来て、今みたいに連れて行かれた。
連れて行かれた先はショッピングモールの倉庫室。
人気が一切ないのを良いことに、その人たちは僕の体をべとべと触ってきた。
涼「うぅっ………ﾋｸﾞｯ……」
怖くて怖くて仕方なくて、涙が溢れて止まらなかった。
「あーぁ、泣かせちゃった。でも泣き顔も可愛いね」
「もとの顔がいいからね。俺この子なら最後までいけそー」
「それな。可愛い顔してるよね。この子にしてホント正解だったわ」
僕の顔がこうだから僕をこんなにするの…？
僕の顔が見えなかったら、僕はこんな思いをしなくて済むの…？
次の日から僕は前髪を伸ばし初め、年々視力が悪くなっていたのもあり眼鏡をかけ、明るく社交的だった性格を閉じ込めた。
涼「うぁっ、ね……っ、もぅ…やらぁっ……！！」
あの日のように、気持ち悪い手で体をべとべと触られる。
気持ち悪いし、怖い。
「うわぁ涙目。そそるわぁ…」
「どうする？最後までいっちゃう？」
「いくいく！だってこの子可愛いもん！」
「俺にもちゃんと順番回せよ〜？」
俺を触りながら楽しげに会話をする四人。
あの時とは違って一応僕も高校生だ。
それなりに知識だってついている。
だから、「最後まで」という言葉が何を意味しているのかはすぐに分かった。
それだけは絶対に嫌だ。
涼「ｸﾞｽﾝ……っ、ねぇっ…！やめて、よぉっ！」
涙でボヤけていく視界の中で、頭に浮かんだのは大ちゃんだった。
「助けて……大ちゃん…っ！」
forty A.D→←thirty-eight Y.R 追記有
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@saku_ra(プロフ) - その後の話が気になります！after storyとか、another storyとかって書けませんか？できればお願いしたいです！待ってます！ (2022年12月19日 22時) (
レス) @page46 id: 103108e9a9 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - みさん» 教えて頂きありがとうございます！今私立の入試中なので、土曜日にもやってみますね！更新頑張ります…！ (2018年2月8日 14時) (レス) id: 834d647d3a (このIDを非表示/違反報告)
み - なっちゃんさん» 編集画面で直せると思いますよー！ページの上の方です、ご参考までに。これからも頑張ってください♪ (2018年2月8日 13時) (レス) id: d4c4acaf76 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - みさん» あ、気付いちゃいました…？笑 そうなんですよ…苦笑 私も作り始めて3週間後くらいに気付いて、あっ！みたいな苦笑 ホントすいません！！ (2018年1月27日 15時) (レス) id: 834d647d3a (このIDを非表示/違反報告)
み - とても良いお話で、水を差すようで申し訳ないんですが タイトル、YEELではなく｢YELL｣ではないでしょうか…？ (2018年1月26日 21時) (レス) id: fa98d7f1c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっちゃん | 作成日時：2017年2月6日 17時
