thirty-eight Y.R 追記有 ページ40
すると、大ちゃんがニコッと笑いかけてきた。
有「30分自由にしてていいんだろ？俺とどっか買い物出掛けない？」
顔を見せてショッピングモール歩くのは怖いな……。
でも、大ちゃんがいるから大丈夫、と言い聞かせる。
涼「あ、はい。どこ行きます？」
有「んー、あ！スパイク買ってもいい？部活で使ってるのがボロボロでさ……」
全くスポーツをしないから「スパイク」とは何なのか分からなくて、しばらく考えてサッカー用の靴のことかと思い出した。
お店に入ると、大ちゃんは「うっわぁ。このモデルすげぇ…。」とか「これあの選手のモデルじゃん！」とかいった様子で真剣に30種類はあるであろうスパイクを選んでいて、本当にサッカーが好きなんだと思った。
そこまで熱中できるものがない僕は少し羨ましく思ったりもして。
「よし、これにしよ！」という声が聞こえて振り向けば、紺に白のラインが少し入った大手メーカーのものを持った大ちゃん。
涼「気に入る物が見つかったんですね。」
有「おう。色々あって悩んじゃった笑 時間とらせてごめんな」
気遣いのできるいい先輩だなと思い、口元を緩める。
レジでお会計を済ませ、外に出ると相変わらず人で溢れている。
人混みは苦手……。
有「な、ごめん。ちょっとトイレ行ってもいい？」
涼「はい。全然大丈夫ですよ。」
申し訳なさそうな顔をしてトイレに駆け込んで行った大ちゃんに続き、トイレの入口で待っていると、20代位の若そうな男の人四人が近づいて来た。
「ねーね、お兄ちゃん今暇？」
「俺らと少し遊ばない？」
涼「え……」
なにこれなにこれ……！！
怖い怖い怖い！！
今すぐ走って逃げたいのに、足がすくんで動けない。
周りの人もみんな見てみぬふり。
「とりあえずお兄さんこっち来てよ」
「大丈夫、悪い事はしないから」
僕が動けないのを良いことに、一人が僕の腕を掴んだ。
そのまま引っ張られてどこかに連れて行かれる。
涼「い、いたぃっ…」
強い力で腕を引かれる。
こんな風に連れて行かれるのは小４以来二回目だ。
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@saku_ra(プロフ) - その後の話が気になります！after storyとか、another storyとかって書けませんか？できればお願いしたいです！待ってます！ (2022年12月19日 22時) (
レス) @page46 id: 103108e9a9 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - みさん» 教えて頂きありがとうございます！今私立の入試中なので、土曜日にもやってみますね！更新頑張ります…！ (2018年2月8日 14時) (レス) id: 834d647d3a (このIDを非表示/違反報告)
み - なっちゃんさん» 編集画面で直せると思いますよー！ページの上の方です、ご参考までに。これからも頑張ってください♪ (2018年2月8日 13時) (レス) id: d4c4acaf76 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - みさん» あ、気付いちゃいました…？笑 そうなんですよ…苦笑 私も作り始めて3週間後くらいに気付いて、あっ！みたいな苦笑 ホントすいません！！ (2018年1月27日 15時) (レス) id: 834d647d3a (このIDを非表示/違反報告)
み - とても良いお話で、水を差すようで申し訳ないんですが タイトル、YEELではなく｢YELL｣ではないでしょうか…？ (2018年1月26日 21時) (レス) id: fa98d7f1c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっちゃん | 作成日時：2017年2月6日 17時
