thirty-seven Y.R ページ39
涼「え、あの、大ちゃん…。ホントに行くんですか…？」
有「頼まれちゃったんだもん。あ、何？コンタクトが怖いの？笑」
涼「………」
からかわれた上に図星だから、何も言い返せなくて黙り込む。
だって怖いんだもん…！！
目の中に物を入れるのも、顔を見せるのも…
有「まぁとりあえず作ってみようよ。使う使わないはそれから決めればいいでしょ？」
にこっと笑って見せた大ちゃんに負け、結局このショッピングモールの中に入っているコンタクトショップへ。
待合室で大ちゃんに待ってもらってる間に、変な機械で瞳の大きさを測ったり、視力を測ったり。
そしてお店の人に「ちょっと待ってねー」と言われ素直に椅子に座って待つ。
1分程して「そのまま座って、目を開けて前向いててねー」とお店の人。
とりあえず指示された通りに座っていると、左目に何かが入ってきた。
考える暇もなく右目にも同じ感覚。
……え？？
優しい声で「２、３回目パチパチしてみて」と言われるがままにすると、眼鏡よりも少し明るくなった世界が広がる。
……まさか。
涼「え、今…」
お店の人「今コンタクト着けましたので、30分程度お買い物していただいて大丈夫ですよ。30分経ちましたらこちらに戻ってきて下さい。コンタクトが合わなくて、目が真っ赤になっていたら別のコンタクトに変える必要がございますので。」
コンタクト着けられた！？！？！？！？
前にある鏡台を見てみると、最近前髪を切ったのもあって顔がはっきりと見えてしまっている。
僕が小４の頃から必死に守ってきた自衛の砦が呆気なく崩れていくのを感じた。
コンタクトを作りに行ってと指示したお兄ちゃんめ……！
僕が鏡の前で動揺を隠し切れずにいると、幼き日の僕に何があったかだなんて知る由もない大ちゃんがやって来た。
有「え、山田！？めちゃくちゃ綺麗じゃん！！………あの裕翔が聞いた噂本当だったんだな(小声)」
涼「………」
ほら。
見る人見る人、僕の顔を見ると「綺麗」だとか「可愛い」だとか言ってくる。
でも、この台詞を言われてもいつもは恐怖しか感じなかったのに。
ー大ちゃんに言われてドキッとしたのはなんでだろう。
thirty-eight Y.R 追記有→←thirty-six Y.R
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@saku_ra(プロフ) - その後の話が気になります！after storyとか、another storyとかって書けませんか？できればお願いしたいです！待ってます！ (2022年12月19日 22時) (
レス) @page46 id: 103108e9a9 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - みさん» 教えて頂きありがとうございます！今私立の入試中なので、土曜日にもやってみますね！更新頑張ります…！ (2018年2月8日 14時) (レス) id: 834d647d3a (このIDを非表示/違反報告)
み - なっちゃんさん» 編集画面で直せると思いますよー！ページの上の方です、ご参考までに。これからも頑張ってください♪ (2018年2月8日 13時) (レス) id: d4c4acaf76 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - みさん» あ、気付いちゃいました…？笑 そうなんですよ…苦笑 私も作り始めて3週間後くらいに気付いて、あっ！みたいな苦笑 ホントすいません！！ (2018年1月27日 15時) (レス) id: 834d647d3a (このIDを非表示/違反報告)
み - とても良いお話で、水を差すようで申し訳ないんですが タイトル、YEELではなく｢YELL｣ではないでしょうか…？ (2018年1月26日 21時) (レス) id: fa98d7f1c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっちゃん | 作成日時：2017年2月6日 17時
