キャラメルソルト・シュガー 5 (ページ13)

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"Aん家お邪魔していい？俺もゆきまるに会いたくって"

そんなふっかさんの言葉の奥で佐久間くんの笑い声が聞こえた。

『っええ、全然大丈夫です、』

あくびを堪えながら答えた。
すると「あんがと」なんて甘い声。

そうか。ふっかさんは佐久間くんと一緒にいて、私が佐久間くんにゆきまるのお世話を頼んだんだった。

寝ぼけて働かない思考がやっとその答えに行き着いた。

深澤「あ、ごめんもしかして寝てた？」

『いや、、』

めっちゃ寝てた。なんなら舘様が起こしてくれなきゃこの電話に気づかなかっただろう。

懐かしい夢を見ていた気がする。

『そうだ。冷蔵庫に卵が入ってるんだけど珍しい卵らしいんで良かったら食べてって。早く食べた方が美味しいし、帰っても自炊するか微妙なんで』

深澤「たまご？」

『佐久間くんに言えば多分何かしら作ってくれるんじゃないかな。』

こだわりの飼料や水で育った鶏が産んだ卵。気になってお取り寄せしたのはいいものの、気がついた時には消費期限がすぐそこまで迫っていた。

だから次に佐久間くんが来た時には分けてしまおうと思っていたのだ。⋯⋯あわよくば卵料理とか作ってくれないかなぁなんて。

宮舘「佐久間に？」

電話越しのふっかさんの声が何故か途絶えて、疑問に思っていると不意に舘様が口を挟んできた。

バスローブ姿の舘様からは清潔な香りがしてくる。

宮舘「佐久間もいいけどね、SnowManの料理担当は？」

『ふふふ、舘様だよねぇ、、』

宮舘「分かっていればいいんですよ。向井より俺だろ？康二ママに負けないくらい美味しい青椒肉絲作れる自信ありますよ」

『うんうん』

⋯⋯

帰ったら冷蔵庫にぽろぽろのスクランブルエッグが入っていて、それが程よい塩味で美味しかったって話。