キャラメルソルト・シュガー 5 (ページ11)

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・side桃ページ11

スペアキーも持っているし、暗証番号も知っている。

⋯⋯無防備というか信用されてるというべきか。

今日帰ってくる予定だったAと涼太だったけれど、向こうの天気が大荒れらしく飛行機が飛ばないようで泊まりになってしまったらしい。

しかも同部屋。紳士ダテ様〜ってね。

んでよ。

佐久間「にょ？なんだよ深澤〜？」

深澤とお出かけした帰り。運転席に乗り込むと、何故か当たり前のように助手席に乗ってきた深澤を2度見した。

あれれ〜？おかしいぞぉ？

今日はデカい買い物してねぇしタクチケもあるし
俺の車には乗ってこねぇだろうって思ってたんだけど。

挙句の果てにはシートベルトまで着け始めたものだから
降りる気ねぇなコイツ。

キーは回したけれどハンドルを持たず待ってみる。

深澤「⋯⋯タクシー待ち時間あったんだよ」

佐久間「んははっ！だっちぇ〜！涼太に嫉妬して俺に嫉妬して忙しいねぇ〜」

深澤「うっせ」

ウチのリアコ最年長が一人の女の子の手のひらで転がされてるなんて。

しかもその女の子は転がしている自覚なんて無いんだから。

佐久間「まー、いいけどさぁ。家に上がるならAにちゃんと言えよ？ふ、ふははっ」

もう全てが面白おかしくて笑いが止まんねぇな。