キャラメルソルト・シュガー (ページ23)

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お前もだよページ23

楽屋の端で行われているのは

阿部ちゃんの中国語特別授業。

受講者は私とめめ。

たまに外から野次が飛んでくるけど気にしたら負け。

『⋯⋯②』

阿部「違う。③」

『④』

阿部「残念。①」

『④！！』

阿部「お、正解」

阿部ちゃんがスラスラと私の解答用紙に赤のペンを滑らせる。

3／20

我ながら戦慄する出来で震える。

目黒「待ってAおま、俺より酷いとかヤバくね？」

『めめ何点』

目黒「9点」

『⋯⋯そうだった、お前意外となんかできるタイプだった』

佐久間「佐久間さんは4てーん！」

『あっそ！』

康二「アカンあの子気が立っとるで」

渡辺「カルシウム足りてねぇんだな。あと3点は普通にヤバい勉強しろよ〜」

『勉強嫌いなんだよ⋯⋯』

昔から成績は体育以外壊滅的だった。

テスト前日に徹夜で詰め込んでテスト終わった途端忘れるってタイプで。

阿部ちゃんの解説聞いてもさっぱり。

それが顔に出てたのか「教えがいがあるよ」と阿部ちゃんが悪っぽく笑った。

ひえっ、、

美兎「Aちゃん大丈夫？ミトが教えてあげるよ。ミトちゃん先生やってみたかったんだ！」

『っえ、え、お願いしますミトちゃん阿部ちゃんの教えじゃ私わかんないよ』

阿部「はぁ？」

美兎「んふふ、いいよいいよ〜！」

マジでミトちゃん天使⋯⋯

笑っているのに怖い顔でペケをつけまくる誰かさんとは大違いだよね。

目黒「え、ミトちゃん俺にも教えてよ」

『めめ困ってないでしょ』

目黒「Aよりは出来るけど俺バカだから。Aよりはできるけどね」

『喧嘩売るな後悔させるぞ』

目黒「絶対無理(笑)」

『踏む！』

仲良いかよ、と誰かが呟いた。