・side赤 ページ39
俺らのパフォーマンスも無事終わり、舞台前に備え付けられた豪華な丸テーブルをメンバーで囲う。
これからはここで他の出演者のパフォーマンスを見るのだ。
5人、5人で別れたテーブルに腰がけながら周りを見て気づく。
宮舘「⋯⋯あれ?Aは?」
ラウール「そういえば捌けてから見てないかも。え、まさか迷子?」
美兎「探しに行きたいけど、、」
美兎が不安そうに言う。
まぁあの子のことだから大丈夫だとは思うけどね。
佐久間「次のきょものパフォーマンス終わっても帰って来なかったらスタッフさんに聞いてみようか」
佐久間がミトの不安を拭うように明るい声で言った。
すると次の瞬間。
パッと照明が消え、
目の前の舞台に2筋の光。
京本「"大切なものが僕の中で息絶えていく。でも僕はそれ以外に愛する方法を知らないんだ"」
『"なら私は、貴方がいた事を覚えて生きていくわ"』
聞こえてきたのは馴染みのあるあの声で
目を見開いた。
華麗なドレスを纏ったAがそこにはいたから。
他のメンバーも声は出さないものの、同じような顔で固まっている。
目黒だけはちょっと違う顔だったけど。
ミュージカル経験はないはずなのにあの京本に劣らない歌声と表情。
他の方々も息を飲んで目の前の光景を見守っていた。
美兎「可愛い⋯⋯」
ミトが恍惚とため息を零すようにして言ったその言葉に
誰もが同意しただろう。
それだけ2人は絵になっていた。
⋯⋯⋯⋯聞いてないんだけど。
あの子また何も言わなかったな。
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作者名:シナモ | 作成日時:2022年11月28日 21時