Keep holding my hand . (ページ4)

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うみくんがいっぱい泣いた日の次の朝。

私が起きた頃にはもううみくんはいなかった。ただあったのはベットの隣においてあるメモだけ。

〈昨日は色々とごめんね。

またあってちゃんと話をしたいです。いつになるかはわからないけど待っててください。

うみより。PSホテルのお金はもう払っておきました。〉

「うみくんって、字汚いんだ(笑)」

そういえば私松倉くんとりっちゃんが付き合ってからはじめて笑えたな。

そこはうみくんに感謝しないと。
あ、あとホテルのお金も払わしちゃったもんね。何もやってないけど私も一緒に部屋を使ったんだもんお金だけは払っておきたい。

「あったうみくんの連絡先」

昨日居酒屋で交換したはずと思って探してみたら見つかった“umi”というアカウント。

〈水瀬です。

昨日は私こそ色々と迷惑かけてごめんなさい。

それとホテルのお金ありがとう。

また会ったとき返したいので金額教えてくれると助かります。〉

相変わらず絵文字も可愛さもない硬い文だな。でもそれが私らしいのか。

一瞬文章を変えようかと思ったけど特に変更はせずに送信した。

そういえばりっちゃんは絵文字割と使うタイプだったななんて思い出し今度こそ私が泣きそうになる。

もうこんなことで泣きたくない。

特に荒らしてもないけど荷物を整頓してチェックアウトを済ませた。