気持ちとは裏腹に (ページ22)

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『おやおや、なにかお悩みですか？お嬢さん。』

非常階段、人が来るような場所でないからここを選んだのに誰かに話しかけられた。

「ヒョンソギオッパ…。なんでいるの？」
『なんでって酷いなぁ。スヨンがAが悩んでるみたいだから話聞いてあげてって言われたから来たんだよ。』
「オンニが…。」
『何？ジフンにもスヨンにも話せない事？』

「…私オッパとジュンギュが身近に居なくなってから何も出来ないの。練習は捗らないし悩みを打ちあける人もいない。ジフンもスヨンオンニも身近過ぎて相談できないよ。」

『あ～お前いつも俺かジュンギュに話してたもんなぁ。でもジュンギュには会ったんだろ？』

「ジュンギュには会ったけど、ジュンギュには弱い所見せたくない。幻滅されたくない。
ジュンギュはたった1人の親友だから、明るくていつもの私でいたい。」

『ん～難しいなぁ。じゃあどうしたいの？Aは。』

「…わかんない。ただ今の状況がもどかしくて自分が嫌で仕方ない。」

『そっかそっか、まぁ俺から言えるのは悩めるだけ悩めばいいと思うよ。俺はともかく、ジフンもスヨンもジュンギュも、どう接していくかはA次第だしもっと3人のこと信じてあげたらいいんじゃないかなとは思うよ。』

「うん。」

『時間ないからそろそろ行くけど、何かあったらすぐ連絡入れろよ！分かった？？』

「わかった。ごめんねオッパ。」

『そこはありがとうだろ？』

「ありがとオッパ。大好き。」

『頑張れよ。』

いつだって1番の正解をくれるのはオッパだった。