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突如そう言い放った永瀬くんの顔は私のすぐ近くにあった。
あ、キスされる。そう思った時にはもう既に生温かい感触が唇に残った。
どれくらいの間キスをしていたのだろうか。
長かったような、一瞬のような、そんなキスだった。
徐々に大きくなる生徒の声に我に返った私は、永瀬くんを突き飛ばしてしまった。
誰にも見られてはいないのを確認して、何も発しない永瀬くんを置いて、逃げるように荷物をまとめて教室を出た。
これからどうしたらいいのだろう。
全く働かない頭で考えてしまうのは、さっきの永瀬くんの顔だ。
とりあえず、授業の準備をして気持ちを落ち付けようと持って来た荷物を見たら、なんと永瀬くんの参考書まで持って来てしまっていた。
慌てていたとはいえ、なんて災難なんだろう。
彼に会って返さなくてはいけない。
ドキドキと高鳴る胸の鼓動に気づかないふりをした。
こんなことになるなら、無理にでも授業に出させるべきだったなあ、と今更なことを考えてしまう。
終わったことはしょうがない、してしまったものはしょうがない。なかったことにしてしまおう。
そう心に決めて、授業の準備をした。
続く
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risa23387087(プロフ) - 更新頑張ってください！ (2018年12月22日 6時) (
レス) id: 7cd81b77df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：riyu | 作成日時：2018年9月10日 20時
