稲荷崎高校二年一組の辛辣ロボット２

ロボットの友達 ページ17

次昼休みやし！と謎の理由がつけられる。電話だと…



体調が回復したといえどもこんなガサガサの声で出るのは憚られる。



それに、





「宮侑(あいつ)のことが好きなの？」





朦朧とする意識の中でなんども夢に出てきた、鹿島くんの言葉がずっと頭から離れない。


好きとかそんなんじゃない。意識なんかしていない。





それに、今ナル宮くんの声を聞いたら泣いてしまいそうな気がした。




ナル宮くんと出会い、男子バレー部のみんなと出会い、鹿島くんと出会って私の感情は少しづつ緩やかに回復している。





口元がほころぶことが増えた。


ちょっとイラッとすることが増えた。


マネ業に少しだけやりがいも感じて、


チームが勝ったら嬉しくて、


そうして今、涙がこぼれそうになっている。



ナル宮くん(彼)のせいで。





Aお断りします



突き放すようにそう返し今度こそ会話を終えた。




ナル宮くんのことだからなんだかんだ言ってかけてきそうだけど。

無視して水飲んで寝よう。


少しだけ心が痛いのはきっとこじらせた風邪のせい。





と、心を読まれたかのようなタイミングでスマホが軽快な音を奏でだす。




なっもう4限終わったのか…！？早くないか！？




そうおそるおそるディスプレイに表示された名前を確認すると、


そこには予想外の人物の名前があった。

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