ロボットは面食い ページ13
鹿島くんが稲荷崎を去るまであと数日。
…またしても事件が起こる。
「はあ、、、なんで俺はこんなにも愛を伝えてるのに先輩は振り向いてくれないんだろう」
休憩中にボソッと鹿島くんがそうこぼした。
青城との練習試合後、私よりもバレーに熱心に打ち込み始め、
思っていたよりも真面目に練習に出てるなーよかったー、と安堵していたらこれだ。唐突だな。
「それ本人の目の前で言うかあ、、」
「だって！」
頬杖を突きながらスポーツドリンクをあおり鹿島くんはぷくっと両頬を膨らませる。
「俺はこんなに先輩のことが好きだーって伝えてるのに！興味すら持ってくれないし！」
そこまで分かっているならどうして諦めてくれないんだか。
「今マネ業で忙しいし、そもそも付き合うとかがないかなあ」
「それもう遠回しにフラれとるやろ鹿島」
ナル宮くんに水をさされ鹿島くんが露骨に不機嫌になる。
「は？告白すらまともにできないチキンは黙っててくださーい」
、、今日もうちのツートップは安定に仲が悪いようで。
「侑ー落ち着け後輩やー」
ブチ切れそうになったナル宮くんを銀島くんが宥めて連行する。
「俺の何が駄目ですか！？顔が好みじゃないですか！？」
勝手に鹿島くんの中で私がメンクイみたいに思われている。なぜだ。
「好きか嫌いかでいえば好きだよ…ていうか君の顔に文句付けられる人そうそういないでしょ、」
ぐいっと顔を寄せられ、目をそらしながらそう返す。
「じゃあ先輩は俺の顔が好みってことですね！？」
食い気味で顔を輝かせる鹿島くん。声が大きいって。
「は！？鹿島の顔が好み！？！？！？」
ほらうるさい人に聞かれたくない部分だけ拾われた。
「Aちゃんはこんなジャガイモみたいな顔より俺の顔の方が好きやろ？な？な？」
「必死か」
「ジャガイモｗ」
ぐいぐい顔を寄せてくるナル宮を押し返し転がってきたボールを放り返す。
「ナル宮くんの顔が整ってることくらいみんなわかってるでしょう。
というか練習中断して来ないでください」
「いやそうやなくて」
「ツムの思い1ミリも伝わっとらん」
「可哀相すぎて過呼吸起こしそう」
「なに笑とんねんお前ら！ええ加減にせえよ！！」
怒った声でナル宮くんが角名くんに掴みかかるのを横目に、
「ねえやっぱりA先輩は俺じゃなくて
私にだけ聞こえる声で鹿島くんがそう囁いた。
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結心(プロフ) - りおん。さん» ええ一気読み！めっちゃ嬉しいです…。更新頑張らせていただきますね〜〜！ (2021年2月28日 20時) (
レス) id: ae07f72a57 (このIDを非表示/違反報告)
りおん。(プロフ) - 一気読みしました！待ってます。 (2021年2月28日 17時) (レス) id: 5ba492e76b (このIDを非表示/違反報告)
結心 - ピさん» わわわ…素敵な感想ありがとうございます。銀島くんですかなるほど。もっとたくさんのキャラと絡ませられるよう頑張りますね〜〜！ (2021年2月26日 17時) (レス) id: ae07f72a57 (このIDを非表示/違反報告)
ピ(プロフ) - めっっっっちゃ好きです！銀島との絡みが欲しい (2020年12月26日 6時) (レス) id: 2fa8d35dd6 (このIDを非表示/違反報告)
結心 - レイカさん» わわわ…！優しい言葉をありがとうございます、！元気が出ました。更新、頑張らせてもらいますね (2020年10月10日 17時) (レス) id: ae07f72a57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：五百雀 x他1人 | 作成日時：2020年8月5日 17時
