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エ ｢おばさんいつ帰ってくんの？｣
｢正確にはわからないけど明日かな。｣
エ ｢そっか、あ、俺今日泊まってくわ。｣
｢……はぁ！？｣
何を言ってんだこの人は。
だってあなたは先日彼女が出来たじゃない。
それでも私と、ひとつ屋根の下で過ごそうって
私の事全然女の子として見てくれてないんだって突きつけられてさっきまで浮かれていた気持ちが馬鹿みたいに下がった。
エ ｢何、今までだって普通に泊まってたじゃん｣
｢そうだけどさ…。ゆなちゃんは大丈夫なの？｣
エ ｢え、なんでゆな？｣
｢確かに私達は幼馴染みだし私こんなんだけどゆなちゃんが気にしちゃうかもじゃん…。｣
気づいてよ。えいちゃんが今してること。
えいちゃんはよくてもゆなちゃんは嫌かもしれない。私なんかに嫉妬しない子かもしれないけどさ。
私は少しでも"いい子"の振りをした。
エ ｢俺がどう過ごすなんか俺の勝手じゃん。ゆなにどうこう言われる筋合いねぇよ。｣
｢えいちゃん…。私だってさ、女の子なんだよ？｣
そう、私だって女の子。
もうあなたが知ってる幼馴染みで妹みたいにあなたの周りを走り回っている小さい子じゃないの。
エ ｢…それってさ、Aが俺と一緒にいるの嫌ってこと？｣
｢え、いや、｣
本当はここでそうだよって言うのが本当の"いい子"。
なのに、私は悪い子だから。
えいちゃんへの恋心は捨てたはずなのに。
全然ダメみたいだ。
｢私は、いいよ。｣
そう言うとえいちゃんは安心したように笑った。
エ ｢じゃあいいじゃん。俺、今日泊まるわ。｣
｢…うん。どこで寝る？｣
あぁ、私はとことん悪い子みたいで。
どこで寝るなんて聞いてさ。
えいちゃんが私の部屋で寝るのなんてわかっているのに。
エ ｢Aの部屋。｣
｢わかった、じゃあもう寝よ。｣
私はもうえいちゃんに対して"いい子"になれないみたいだから、当然のように一緒に部屋に入って当然のように1つのベッドでぎゅうぎゅうになって眠る。
ごめんなさい。
神様、今日だけだから。
ごめんなさい。
ゆなちゃん、今だけ私に
えいちゃんを独り占めさせて。
きっとこれからゆなちゃんとえいちゃんが
お泊まりなんかして、キスも…それ以上もするかもしれない。
私はえいちゃんとこうやってお泊まりして一緒に寝ることしか出来ないから…。
だから、せめてこれだけは私の特権にして。
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Nanatsu(プロフ) - らぎさん» わぁ！めっちゃ褒めて頂き有難うございます！更新頑張りますね！ (2019年8月19日 23時) (
レス) id: f4bd641282 (このIDを非表示/違反報告)
らぎ(プロフ) - 初コメント失礼します!書き方がすごく上手でとても読みやすいし面白いです!更新頑張ってください!待ってます! (2019年8月18日 19時) (レス) id: ff58cd1af5 (このIDを非表示/違反報告)
Nanatsu(プロフ) - AAAA8964さん» 有難うございます！頑張ります！ (2019年8月17日 23時) (レス) id: f4bd641282 (このIDを非表示/違反報告)
AAAA8964(プロフ) - 続きめっちゃ気になります面白いです(T＿T)！更新頑張ってください！ (2019年8月17日 3時) (レス) id: 559152d3ab (このIDを非表示/違反報告)
Nanatsu(プロフ) - 苦いコーヒーさん» ありがとうございます！是非とも気長にお待ちくださいo(_ _)o (2019年8月13日 14時) (レス) id: f4bd641282 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nanatsu | 作成日時：2019年8月8日 15時
