… ページ32
英紀は私に携帯を渡すとそっと手を離した。
それに寂しさと少しの安堵を感じていた。
｢…もしもし？｣
竜 『もしもし！わりぃ、今休憩時間なんだけどさちょっと話さないか？』
でも、今英紀が…なんてことは言える訳もなくチラッと英紀の方を見るが麦茶を飲んでいるので少しだけならと承諾した。
｢いいよ、お仕事お疲れ様｣
竜 『おう！サンキュー！なぁ、そういえばお前家どこなの？』
｢え？カフェの近くだよ？｣
竜 ｢そうじゃなくてちゃんとした住所教えて！｣
｢いいけど、どうしたの？｣
竜 ｢いいからいいから！｣
私は素直に住所を教えた。
教えてから気づいたがまさか家に来るとか言い出さないよね？
そんな不安の矢先に
竜 『じゃあ、今日夜逢いに行く！』
｢え！｣
竜 『ちゃんと家にいてな？』
無理無理無理！竜馬くんを家にあげるなんて！
私がオドオドしていると英紀が口を開いた。
エ ｢おい、A。まだ？｣
｢え？｣
英紀は電話越しの竜馬くんに聞こえるような大きな声でそう言った。
竜 『誰？お前誰かといんの？』
｢あ、えっと…｣
エ ｢彼氏ほっといて、他の男といつまで話してるの？｣
｢ご、ごめん｣
私はその言葉に反射的に謝ってしまった。
えっ、てか英紀何言ってんの…？
"彼氏"
そのワードが頭を駆け回り体温が上昇する。
竜 『え？A彼氏いたのかよ…いるなら言ってよ俺めっちゃ悪いことしてんじゃん』
｢あの、ごめん…｣
竜 『まぁ、Aは可愛いから彼氏くらいいるよなぁ。悪かったな、話し相手になってくれてありがとう。じゃあ。』
ﾋﾟﾛﾘﾝｯ
電話は一方的に切られた。
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Nanatsu(プロフ) - コーヒーゼリーさん！作品最後まで読んで頂きありがとうございました(o^∀^o)次も楽しみにして頂けてとても嬉しいです！ (2019年8月8日 0時) (
レス) id: f4bd641282 (このIDを非表示/違反報告)
コーヒーゼリー - 作品終わりましたね！！凄くよかったです！今度書く、幼馴染みとか短編集も楽しみにしてますね！！ (2019年8月7日 18時) (レス) id: 848e04a385 (このIDを非表示/違反報告)
Nanatsu(プロフ) - コーヒーゼリーさん、ありがとうございます！気長に待って頂けたら幸いですm(｡v_v｡)m (2019年7月29日 2時) (レス) id: f4bd641282 (このIDを非表示/違反報告)
コーヒーゼリー - めっちゃ内容好きで、読ませてもらってます！夢主ちゃんの過去凄い深そうですね…。続き楽しみにしてますね！ (2019年7月25日 23時) (レス) id: 848e04a385 (このIDを非表示/違反報告)
Nanatsu(プロフ) - かなとさん、教えていただきありがとうございます！完全に見落としていました…！ (2019年7月15日 17時) (レス) id: f4bd641282 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nanatsu | 作成日時：2019年7月15日 16時
