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エ 「お邪魔しまーす」
「どうぞー、本当に何もなくてごめんね?」
エ 「いいの、なんもない方がいい」
「そうなの?」
とりあえずエイジさんをソファーに座らせてお茶を持ってくることにした。
だんだん日が昇ってきて暑くなってきたからキンキンに冷えた麦茶を出した。
エ 「ありがとう」
「いえいえ」
エ 「あのさ、さっそくなんだけど」
「ん?なに?」
エ 「お互いにさん付けやめない?」
「…え」
エ 「だって俺たちタメ口なのにさん付けで呼んでるんだよ?普通はさん付けじゃなくなってからタメ口じゃん。」
「まぁ、確かに」
言われてみればそうかも。
エイジさんはこっちをみて私がokするのを待っていた。
そういえば自然にエイジさんの隣に腰掛けてる私に驚いた。
「…いいよ、エイジ」
エ 「ふふっ、ありがとうA」
ドキッ
呼び捨てされて脈拍が上がる。
エ 「あ、1つお願い」
「なに?」
エ 「俺のことは英紀って呼んで?」
「…はぁ!?え?え!」
エ 「動揺しすぎ笑お願い!英紀がいい」
きっと英紀って本名なんだろうな。
でも、嘘でしょ?それこそ本当にカップルみたいじゃん!
「で、でも…」
エ 「お願い、だめ?A」
A。それは私の本名。
エ 「Aって本名でしょ?俺も呼ばれたい」
どうして?どうして本名で呼ばれたいの?
なんて怖くて聞けないけど。
「…英紀」
エ 「A、ありがとう」
そう言うと英紀は私の左手に自分の右手を重ねてきた。
時が止まった気がした。
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Nanatsu(プロフ) - コーヒーゼリーさん!作品最後まで読んで頂きありがとうございました(o^∀^o)次も楽しみにして頂けてとても嬉しいです! (2019年8月8日 0時) (レス) id: f4bd641282 (このIDを非表示/違反報告)
コーヒーゼリー - 作品終わりましたね!!凄くよかったです!今度書く、幼馴染みとか短編集も楽しみにしてますね!! (2019年8月7日 18時) (レス) id: 848e04a385 (このIDを非表示/違反報告)
Nanatsu(プロフ) - コーヒーゼリーさん、ありがとうございます!気長に待って頂けたら幸いですm(。v_v。)m (2019年7月29日 2時) (レス) id: f4bd641282 (このIDを非表示/違反報告)
コーヒーゼリー - めっちゃ内容好きで、読ませてもらってます!夢主ちゃんの過去凄い深そうですね…。続き楽しみにしてますね! (2019年7月25日 23時) (レス) id: 848e04a385 (このIDを非表示/違反報告)
Nanatsu(プロフ) - かなとさん、教えていただきありがとうございます!完全に見落としていました…! (2019年7月15日 17時) (レス) id: f4bd641282 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Nanatsu | 作成日時:2019年7月15日 16時