萩月《∞》2 (ページ50)

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secret thought ページ50

君を初めて見た時、本当に驚いた。

やっと逢えたと嬉しかった。

本当は、すぐに抱きしめたかった。

すぐに、違うと分かったけど

想いは募るばかり…

何をするにも、君の事しか考えれなかった。

思わぬ所で逢えたから嬉しかった。

君を近くで見て、可愛かった。

俺に寄り添ってくれるから、優しさだと分かっても

君を離したくなかった。

でも、君は俺じゃない。愛しい人がいるから、

俺は見守ることにした。

俺の歌を聴いて、落ち着いてきたのか、Aが眠そうな表情になっていた。

Aの頭を撫でると、

『A。このまま、ベッドに入り。俺が寝るまで歌うから…』

可愛い顔で微笑んで、

『ありがとうございます。』

Aがベッドに入った。

俺は、Aの腕の辺りを、歌いながら優しく触れていた。

目を閉じた、その顔を見ると。

可愛くて、抱きしめたくて、

色々な想いの、衝動に駆られる。

『A…。』

優しく低い声で呼んでみた。返事がない。

頬にそっと触れた。

眠っているのに、口元が微笑んだ。

起こさないように、そっとAを抱きしめた

“スー、スー”

寝息が聞こえて、気持ちよさそうに寝ている

愛しくてしょうがなくて、頭にキスをした。

ゆっくり離れると、もう一度頬に触れた。

Aが好きだと言ってくれた。歌を歌っていた。

この歌は、Aの事ばかり考えた時に、できた曲だった。

Aに褒められて、好きだと言われて、本当に嬉しかった。

Aの目に、少し残ってた涙が光った。

俺は近付いて、唇でそっと拭った

擽ったそうにAはした。

可愛い顔を見ると、連れ去りたくなる。

俺が…このまま…

でも、その想いは心に秘めて…

Aの頭を撫でて、最後にと心に決めて

可愛い桃色の唇に、そっと口付けた。

優しく抱きしめて、

『幸せになってな…』

囁くように言って、ゆっくりAから離れた。

白雪姫のように、可愛い顔で眠ってるから

瞼にキスをした。また、微笑んでくれた。

『おやすみ。姫ちゃん。』

部屋から出た。

どうか、Aが愛しい人と、幸せになりますように…

見上げた星に、願いを込めた。

(secret thought end…)