萩月《∞》2 (ページ2)

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『朝食、作ってきますね。丸山さんはゆっくり起きて下さいね。』

『おん。ありがとう。』

ベッドからゆっくり降りると、私はキッチンへ向かった。冷蔵庫を開けると、食材を出して、なるべく早めに料理が仕上がるように頑張った。

凄く考えながら料理を作っていたから、後ろから丸山さんが来てる気配に気付いてなかった。お皿に盛り付けが終わった時、優しい温もりに包まれた。

『めっちゃ、美味しそう。Aの料理って、見た目から美味しさが溢れてるよな。』

丸山さんに抱きしめられてビックリしたけど、褒められた事は嬉しくて、

『そう言ってもらえて嬉しいです。ありがとうございます。』

『何か、朝から一緒に居れて。大好きな人のご飯食べれて、新婚さんみたいで嬉しいな♪』

そんな風に思ってくれるのは嬉しいけど、朝から丸山さんの甘い言葉には、やっぱり慣れなくて、照れてしまって、何て答えたら良いのか考えていたら。

『Aどしたん?俺、何か変な事言うた?』

本人は自覚ないから、困ってしまう。

私が返事をしないでいると、丸山さんは抱きしめてた腕をおろした。驚く間も無く、私は丸山さんの方向に向かされて、ギュッと前から抱きしめられて、

『俺、今1番幸せや。A大好きやで!!』

私は頷くことしか出来なかった。それで、何かを察してくれた丸山さんが、

『料理が冷めたらあかんから、ご飯食べよっか。』

『そうですね。食べましょう。』

丸山さんがテーブルに並べるの手伝ってくれた。

メニューは、豆腐の味噌汁・鮭の塩焼・出し巻き卵。ピザトースト・グリーンサラダ。あと、ヨーグルトとヨーグルトに混ぜるジャムを2種類置いた。

『いただきます!!』

丸山さんが大きな声で言ったあと、１つ料理を食べては、

『うまっ。』

『何でこんなに美味しいんやろう。』

『朝から、いっぱい食べれて幸せや!!』

嬉しそうに楽しそうに、モグモグさせて、一品ずつ綺麗に食べてくれるから、作って良かったなと嬉しかった。