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【Aside】
名残惜しくも七海さんと別れて場所を移動した。
「ちょっと待っててー」と言った悟はボックスを乗せた台車を持ってくるなり、悠仁くんにそのボックスに入るように指示をする。
そして悠仁くんも疑うことなく素直に言うことを聞いてしまう。
A「……ねえ、せめて普通に連れて行った方が良くない?」
五条「いやいやいや。こーゆー時のサプライズは大事でしょ。感動の再会だよ?」
A「こんな形で感動する?」
私には冷めた空気の未来しか見えない。
どんな理由でも誰か泣いたらとりあえず悟を叱ることにしよう。
石畳を歩いて進んでいるいたら「あ、ヤベ」と悟が腕時計を見る。
五条「もう集合時間になるね」
A「は!?ちょ、走らないと!」
五条「も〜ちょっとくらい遅れても平気だって♡」
A「一応教師なら時間くらい守りなさい!」
五条「一応って言った?普段の僕そんなに教師っぽくない?」
のんびりマイペースな悟をどうにか急かして駆け足で集合場所へ向かう。
着いたらやはり悟以外のメンバーは揃っているようで、やっと来たという空気を一瞬感じた。
真希ちゃんたちは呆れた顔してるし、時間通りに来ないの当たり前なのかな…。
五条「おまたー!!」
庵「五条悟!!」
見慣れない子たちがいたからおそらくあの子たちが京都校の生徒たち。
証拠にその隣には歌姫さんが立っている。
歌姫さんは私に気付くと軽く手を振ってくれたので頭を下げて返した。
五条「やぁやぁ皆さんおそろいで。私、出張で海外に行ってましてね」
パンダ「急に語り始めたぞ」
パンダくんの呆れた声が聞こえたけど悟は構わず続ける。
五条「はい、お土産。京都の皆にはとある部族のお守りを。歌姫のはないよ」
庵「いらねぇよ!!」
A「何で用意してないの…失礼でしょ」
京都校の生徒たちの反応は微妙だけど、一人だけ喜んでる子がいるっぽい?
悟って歌姫さんに本当に意地悪なのね…。
五条「そして東京都の皆にはコチラ!!」
釘崎「ハイテンションな大人って不気味ね」
五条「故人の虎杖悠仁くんでぇーっす!!」
虎杖「はい!!おっぱっぴー!!」
悠仁くんが元気よくボックスから飛び出す。
ていうかよりにもよってそのネタ…!?
慌てて野薔薇ちゃんたちを見たら、みんな何とも複雑な表情をしていた。
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更紗和金(プロフ) - マリオットさん» 一気みしてくださったとは…とても嬉しいです。こちらこそこんな自己満足作品を読んでいただきありがとうございます! (2022年10月2日 18時) (レス) id: b1ab373c3f (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - 一気みしました!!すごいです!この小説書いてくれてありがとうございます!! (2022年10月1日 11時) (レス) @page3 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:更紗和金 | 作成日時:2022年9月25日 18時