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【Aside】
五条「Aは何から食いたい?たこ焼き?お好み焼き?」
A「え、えっと、じゃあ…たこ焼き?」
五条「オッケーじゃあシンプルなやつと、ネギ塩とか食ってみる?」
A「じゃあせっかくだから…」
私たちは今、大阪に来ている。
──────…
事の始まりは一週間前。
五条「俺、来週出張になった」
A「どこに?」
五条「大阪。二泊」
A「京都に姉妹校あるんじゃなかった?」
五条「思うよな。たぶん使い物にならねえから俺が行く羽目になったんだろうけど」
呪術師になりたいと告白してから一週間くらい微妙に気まずい感じで過ごしていた私にとっては良いのか悪いのか、これを機に一度距離を置くのもありかと思った。
A「一人?」
五条「え?Aも一緒に行くだろ?」
A「…ふぁ…?」
同行が当たり前のように返された。
というか私、行っていいの???
五条「どうせならもう一泊しようぜ。デートしながら観光したい。いいホテルにしよ」一応未成年だから夜蛾センの署名がいるか
A「わ、私、何も役に立たないのに行っていいの?」
五条「行きたくねーの?」
A「うっ…!」
捨てられた子犬みたいな顔しないで…!
弱いから!
A「わか…った」
五条「服持ってかねーとなー」
──────…
断れなくて流されちゃったけど、まあ喜んでるみたいだしいっか。
五条「あっちのベンチで食おうぜ」
A「うん」
せっかくなら私も楽しもっと。
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作者名:更紗和金 | 作成日時:2023年12月18日 21時