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【夏油side】
今日の悟は静かだ。
Aは昨日のデートでほぼ人の姿になっていたせいで疲れたのかお留守番らしい。
彼女がいないから大人しいというだけではなさそうだけど、聞くに聞き出せず…。
硝子も多少気になっている。
まさか喧嘩でもしたのか…?
五条「昨日さあ」
家入「喋った」
五条「んだよ」
夏油「で、昨日?何かあったのか?」
悟は「ん…」と頷きながら小さく返事をした。
ポケットに手を突っ込み、項垂れる。
五条「Aに呪術師になりたいって言われた」
夏油「え?Aから?」
家入「そう来たか」
まさか彼女が自ら言い出すなんて…
夜蛾先生も私たちもAが呪術師になることは乗り気ではなかった。
ただこうなっては説得も何も難しいか…?
夏油「悟は何て言ったの?」
五条「多少の動悸は訊いたけどとりあえず夜蛾センに伝えるって言ってすぐに終わらせた」
夏油「まあ話も突き返すことは出来ないしね」
五条「それよか想像以上にヤバい」
家入「ヤバい?」
五条「俺が思ってたより呪術師になりたい理由とか決意とかしっかりしてんだよ。どんな職業か理解もそこそこしてる」
よほど意志が固いのか。
これは益々厳しいな。
五条「あ〜〜〜!閉じ込めてえ〜〜!」
家入「キモっ」
夏油「それは犯罪だよ」
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作者名:更紗和金 | 作成日時:2023年12月18日 21時