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【NOside】
任務を終えた夏油は真っ直ぐ高専へ帰った。
夕焼け空を見上げながら今頃観覧車に乗っているだろうかと微笑む。
寮へ向かう途中、仕事を終えた家入に会った。
夏油「お疲れ」
家入「お疲れ…」
夏油「かなり疲れてるね」
家入「患者多過ぎ…みんな夏油や五条くらい頑丈であって欲しいね」
夏油「無茶言うなあ」
家入は一服するとのことでその場で別れ、再び一人になった夏油。
丸一日五条と全く過ごさないというのは珍しいことで今日は何をして過ごそうかと考えながら歩く。
この間新しく買った本でも読もうか。
録画した格闘技を観ようか。
たまには一人でゲームをしてみようか。
あれこれ思いついてはみるが、イマイチその気が起きない。
いっその事寝てしまおうか。
寮に着く直前で携帯電話が鳴る。
夜蛾からだった。
また追加の任務だろうか。
溜息を漏らしながら通話に出た。
夏油「はい、夏油です」
夜蛾《任務上がりに悪い。話がある》
夏油「話?」
夜蛾《場所を指定する。17時に来てくれ》
夏油は一体何事かと首を傾げる。
が、夜蛾の声色からして只事ではなさそうだ。
夏油「極秘任務ですか?」
夜蛾《Aのことだ。詳しくはまた後で話す》
夏油「A…?」
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作者名:更紗和金 | 作成日時:2023年12月18日 21時