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【五条side】
水族園を一周してガラスドームも一応見て、観覧車に向かう。
日ももう傾いていてあと少しすれば夕暮れになる。
五条「硝子たちに食いもんのお土産は買ったけど、Aは何か買わなくて良かったのか？」
A「うん。私は悟と来れたから十分」
五条「そっか」
Aはあまり物欲がない。
遠慮してるというよりマジで興味がないらしい。
お土産選んでる時も傑と硝子のことばかり考えてキーホルダーの類とかも大して見なかった。
五条「疲れてない？足とか平気？」
A「うん大丈夫。ありがとう」
日曜日だからか子連れが目立つ。
広い公園だし、走らせるには持ってこいか。
カップルもちらほら…。
A「あ。観覧車結構並んでるね」
目的の観覧車はそこそこ混んでた。
ほとんどカップルっぽい。
A「やめとく？」
五条「俺は待つのヘーキ」
Aと一緒だから。
五条「観覧車乗りたかったんだろ？行こーぜ」
A「う、うん。ありがとう」
とりあえずチケットを買って列に並ぶ。
回転は思ったより早そうだ。
30分も待たずに乗れるだろ。
A「ごめんね。私の行きたい所ばかり」
五条「全然。デート誘っといて行先とか決めてなかったからむしろ助かった」
A「悟は優しいね」
五条「普通だろ」
A「優しいよ、ありがとう」
……観覧車でキスすることばっか考えててごめん。
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作者名：更紗和金 | 作成日時：2023年12月18日 21時
