黒猫の姿になって貴方と歩む【五条悟】 (ページ14)

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【家入side】

それは前触れもなく、あまりにも突然。

珍しく私と五条の組み合わせでの任務だった。
現場は何十年も前に潰れた木造の廃病院。

心霊スポットとして面白おかしく訪れた若者たちが次々に謎の奇病に見舞われるという事例が増え、補助監督の調べで呪霊の仕業と判明。
で、祓うことになった。

かなり古い建物でカビ臭さや埃だらけということもあり、Aは夏油に預けられお留守番。
Aがいないと駄々を捏ねやすいと聞いてたけど存外静かだ。

廃病院は山の中にあるらしく、少し山道を歩いたがそれ以外は特に問題もなく呪霊を祓い終えた。
車に戻るため来た道を下っている最中、五条が足を止める。

家入「何？」

五条「硝子さ、この後予定ある？」

家入「今んとこないよ。呼び出しもないし」

携帯を確認するけどメールも電話もなし。
用件があるならさっさと言って欲しい私は「で、何？」と催促する。

五条「買い物付き合って欲しいんだけど」

家入「買い物？」

買い物なら夏油とよく行ってるだろうに、何で私指名？

家入「何で私？夏油と行けば？」

五条「いや、お前がいい。傑とは揉めそうだから」

家入「どういうことだよ。何が欲しいわけ？」

A関連なのは分かるけど夏油と揉めるって何だよ。
何を買おうとすればそうなる？

五条「AとデートしたいからAの服選んでくんない？」

……ん。

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