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【Aside】
高専に着いたのは夕方。
悟は真っ直ぐ寮へ向かい、入り口で出席簿のような紙に帰って来たと印をつけた。
五条「結構寝た気がしたけどまだ眠いな。今日も早めに寝るか」
A「あの…色々と不安やご迷惑を…」
五条「それは関係ねーよ」
珍しく大欠伸をする悟に申し訳なさを感じつつ、言われた通り離れないようにしなければと気を引き締める。
部屋に向かおうと男子寮へ進んで行くが、共用スペースから「オーイ」と気怠そうな女の子の声がした。
こうやって気軽に声を掛けてくる女子は一人しかいない。
五条「ショーコ?」
家入「そっ。おかえりー」
モフモフした温かい素材の服を着た硝子ちゃんがゆっくりとした足取りで歩み寄って来た。
寒いのかな…すごく厚着してるように見える。
その後ろからこの季節にしては薄着にも見えるスウェット姿の傑くんも来た。
筋肉ついてそうだし、代謝が良くて寒いの平気なのかな。
夏油「おかえり。明けましておめでとう」
A「ありがとう。おめでとう」
家入「私たちがいることに気付けよな。夕方に着くって連絡寄越したのお前だろ」
五条「別に帰るって連絡しただけで迎えろとは言ってねーよ?」
家入「うるせー。こちとらA不足なんだよ。早くそのいかがわしい手を離せ」
五条「ああ゛?」
夏油「事実だろ。いきなり手を出そうとして」
五条「あ゛ー?あっ!オイ!」
硝子ちゃんは悟の手から私をするりと器用に奪い、優しく抱き締めてくれる。
お花みたいないい匂いがする…すごく心地いい。
家入「今日は私が一緒に寝るから」
五条「ああ゛ッ!?んだと!?させるかよ!」
A「悟、ガラ悪い」
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狙っていた後輩が七海と付き合っていた件【呪術廻戦】
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作者名:更紗和金 | 作成日時:2023年12月18日 21時