堪忍袋の緒が切れた。

いい加減にしたまえ3 ページ24

結局昨日のカフェでは4人にずっと帰って来て欲しいと言われるばかりで、私はずっと嫌です。すみません。しか言わなかった。

みんなが大好きだけど、いやみんなってのは語弊があるけど。勝って欲しいし、全国行って欲しい。そのために必要だっていうなら戻るべきなのかもしれない。けど、結局今戻っても何も状況は変わらない。


あのヒロインと主将が変わらない限りは…ね。



月曜日


『おはよーす！ってなんだよ！！』

「A帰って来てくれ！！」

『近い近い近い！！』



教室に入った途端攻め寄ってくる矢巾に驚きつつ、席に着くと私の前の席に座って頼む！と手を合わせてくる。


『今更遅いっつーの。』

「Aが必要なんだよ！真凛ちゃんは可愛い枠でいてくれたらそれで…ぐへぇ！」



ムカつくから一発殴っといた。



「冗談はさておき…」

『絶対冗談じゃなかっただろ』

「まじで崩壊しかけてるんだって。先輩らが試合勝つために練習ちゃんとしたいんだよ！けど、その真凛ちゃんは声出しだけっつーか…ほぼ1年が準備とかドリンクとかやってるけど、そいつらも練習したいだろうしさ」


『矢巾って何気ちゃんと考えてるよね』


「当たり前だろ！！」


『一緒だよ。』


「え？」


『私もちゃんと考えてた。』



今何が選手に必要か。どういうサポートをすればいいか。何を求められているか。
みんなのこといっぱい考えて動いてた。


けど、全く届いてなくて。

結局、裏方でやってる私のことなんてほとんど見えてなくて、笑顔で笑って応援してるだけの子が選ばれた。


『怒ってるわけじゃないし、謝られても、戻って来てって言われても、何も響かない。』



『私は、もうマネージャーしたくない。』



みんなのバレーが大好きだった。

だから余計に悲しいんだ。

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