19.あまふわ時々(cnin?) ページ45
陽当たりの良いリビングのふかふか
のラグに寝転んで、とろける様に滑ら
かなブランケットにくるまれば
「ちねん〜俺もまぜて、」
ほら、君がやって来る。
「いいよ、おいで」
返事するより早く僕の隣に身を潜らせたいの
ちゃんは
「……はぁ、気持ち良い」
とブランケットに頬ずりをしながらうっとり
と目を閉じた。
茶色のマッシュをふわふわさせて、何だか甘
い香りもする。
伏せた睫毛はとっても長いし、唇はプルプル
してる。
「あったかいね、ちねんといると眠くなる」
うつ伏せた僕の肩あたりにすりすり身を寄せ
ながらいのちゃんは可愛らしい声を上げる。
僕の方が小さいけど今はいのちゃんの方が子
供みたい。
それは僕達の至福の時間。
気分が良くなってきた僕はいのちゃんの頭を
撫でてあげる。
「……、ねぇ何してるの？」
可愛らしく猫みたいにじゃれていた筈のいの
ちゃんの指先がいつの間にか僕の下半身に伸
びている。
「…ん、何っておねだりしてるの。」
とろんとした瞳の奥は既にその先を期待してる。
だって“頂戴”って書いてあるよ、大きな瞳に。
「もう、じゃあ今日は僕の番ってことか」
僕といのちゃんは上も下も決まってなくて、
要するに気分でやり方を変えてるの。
僕らは可愛いからどっちでも問題無いもん。
「早く、ちねんのが欲しい……っん」
既にいのちゃんは僕のズボンに手を掛けてる。
柔らかい頬に触れながら唇を重ね、舌先を入れてあげた。
口内もすごく熱い。
「いいよ、ほらお願い」
いのちゃんの口元にそれを押し当て様とした
その時
「ストップー！！そこまで！」
血相を変えた涼介が慌てて僕達を引き離した。
なんだ帰って来ちゃったのか。
「言っておくけどここ俺の家だからね。」
苦い顔をした涼介は更に続ける。
「……それに、そろそろ戻った方が良いよ。
帰ってくる時間でしょ君達の“彼“が」
僕は時計を見上げる。
「やだ、今日はちねんとする」
いのちゃんは離れまいと僕にしがみついてきて、ついでとばかりキスをしてくる。
僕だって今日はいのちゃんとしたい。
これが浮気なのかって言われればそうかもし
れないけど、僕達はちゃんと彼を愛してる。
ただこの甘くてふわふわした関係もまた心地
好くて特別なもの。
「ねぇ、後で涼介もまぜてあげるから
今日は見逃してよ」
いのちゃんのシャツに手を掛けながらお願い
する。
「…………馬鹿」
涼介はそう言ったけどちゃんと頷いた。
今夜は長くなりそうだ。 ＊end＊
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ぴよ(プロフ) - ありがとうございます( ´∀｀)少しずつ書いたお話たちが一杯になりました！短いので設定もある程度自由に楽しく書いています。気になるお話があれば嬉しいなぁ思います♪私も読んで頂けて幸せです＊ (2017年10月15日 18時) (
レス) id: 515f116419 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーご - こんにちは、ぴよさん。今まで読みたい〜って思っていた場所のお話が読めて幸せです。公開ありがとうございます。 (2017年10月15日 16時) (レス) id: 291fc33caa (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - みるみるみるきーさん» グランマニエとか 笑 私たちにはやっぱり有閑倶楽部なのでしょうかね。学園ものは王道ですが間違いないわくわく感が味わえますね( ´∀｀)楽しい♪ (2017年9月22日 13時) (レス) id: 515f116419 (このIDを非表示/違反報告)
みるみるみるきー(プロフ) - ナイスですな、有閑倶楽部風味♪私もわかりましてよ。まあ、今の子なら桜蘭高校ホスト部のが浮かぶのかしら…でも、やっぱ有閑倶楽部かぁーー！みろくとせいしろうとかとか。 (2017年9月22日 13時) (レス) id: 40e0ecae06 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - ありがとうございます( ´∀｀)まさにリクエストは有閑倶楽部風でした 笑 さすがヨウコさん！私そんなに詳しくはなくてちょっと不安だったんですがオッケ貰えて良かったです☆生徒会はやはり鉄板ですね。 (2017年9月15日 17時) (レス) id: 515f116419 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴよ
| 作成日時：2016年11月30日 0時
