リア恋、始めました【Yuto.t】

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自分から連絡を絶ったくせに、優斗くんに会いたいなぁ、なんて毎日考えてしまう。


合同のチケット探す？……いやいや、今月分のお給料吹っ飛んじゃうよ、と自分に言い聞かせる。


ひたすらカメラロールの優斗くんの写真を見ていると、混んできたからもう入れる？と先輩に声をかけられた。




『あ、はい、大丈夫です』




サロンをしっかり腰で巻いてタイムカードを切る。


ぱちんと軽く頬を叩いて気合を入れ直して、接客モードに切り替える。




「3卓さんにこれお願い」


『はーい』




失礼します、と声を掛けてから入ると、そこに居たのは優斗くんで。




『えっ、と……お待たせ致しました』


「うん、超待った」


『……ごめんなさい』




そんなに忙しかったのか、と呑気に優斗くんの画像を見てた自分を思い出して申し訳なくなる。


確かにホール今日少なかったよな……、




「いや、カルピスがじゃなくてね？！」


『へ、』


「Aちゃんが届けてくれるの待ってたの！」




Aちゃんいないんですか？って店員さんに聞いちゃったよ、と恥ずかしそうに後頭部をかいて、それちょーだい、とグラスを受け取った。




『今日私休みだったら？』


「前聞いたじゃん、いついるか」


『覚えててくれてたんですか？』


「当たり前じゃん、」




きゅっ、と胸が締め付けられる。


リア恋はやめようって思ってたのに、そんなこと言われちゃ無理だよ。


……優斗くんのことが好き。




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