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家に帰ることなく龍我ちゃんの家に直行、
あらAちゃんどうぞ〜、となんの疑問を抱かずに通してくれる佐藤家のお母さん。
ほぼ実家だ、第二の家。
『龍我ちゃああん!』
「もう!Aちゃん遅い!」
『なんか上がり遅くされちゃって、……サマステお疲れ様、配信見たけどかっこよかったよ〜?那須くんとか、』
「俺じゃないの?!」
龍我ちゃんもかっこよかったよ?と付け足すと、頬に詰め込まれていた空気が抜ける。
ついでみたいに言わないで!と拗ねたように言うけれど、満更でもなさそうな顔をしている。
『……あ、そういえば、』
優斗くんに連絡しないと、と龍我ちゃんのベッドに腰掛けたまま、
《連絡先教えてくれてありがとうございます。ちゃんと着きました!》
と文字を打つ。
ちょっとこれじゃあ味気ない?
なんて送ろう……と、思考を巡らせていると、ふと名前を呼ばれる。
「……Aちゃんのばか、」
『ん?』
「優斗くんばっかり、ズルいよ」
とん、と押される肩、背中が柔らかいベッドに沈められる。
目の前に入るのは、白い天井と龍我ちゃんの顔、
押し倒されたと気づくのに、一秒、二秒、三秒、
『龍我ちゃん……?』
「龍我ちゃんじゃ、ヤダ」
『ね、っ、……、!』
ぐっと顔を近づけられ、キス、される?
……と思ったのもつかの間、頬をきゅっと引っ張られた。
「もう、ちゃんって歳じゃないよ?」
『……龍我くん?』
いつもと違う龍我ちゃんに、ドキドキしたのは内緒、
いつまでも可愛い幼馴染じゃ居てくれないのかな、
『……心臓に悪い、』
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ゆうぴ(プロフ) - めちゃくちゃ良かったです…ゆうぴのリアコ枠がめちゃくちゃ活かされてて最高でしたー!!!!! (12月13日 3時) (レス) @page37 id: b2a645d028 (このIDを非表示/違反報告)
Hi(プロフ) - 楽しみにしてます! (2019年10月11日 12時) (レス) id: 71afd1e377 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいちご - 更新楽しみにしてます!! (2019年8月13日 16時) (レス) id: 7b3b434bb6 (このIDを非表示/違反報告)
姫乃 - すごく面白いです!更新頑張ってください! (2019年8月8日 22時) (レス) id: 9e2d6dd53f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アオ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5
作成日時:2019年7月17日 22時