同居人のリュウセイ4

咲桜 ページ14

…




藤井くんに咲桜のことを言われてからというもの、すごく憂鬱な日々を送っていた




咲桜……
今何してるんだろ




会社。倒産してから大丈夫だったのかな？





藤井くんに連絡してくるってことは少し余裕あるのかな……





ずっとそんなことを考える日々が続いてその日は残酷にも案外簡単に来てしまった。





藤井『今日、2時に千島先輩。ここ来るんやって』





『2時……？ってことは』








仕事……ないの？




と藤井くんに言いかけて口を噤んだ。
こんなこと藤井くんに言ったってしょうがない





藤井『……ん。なに？』






『なんでもない。…いってらっしゃい』







藤井『おん。…行ってくる』






……



ドアを閉める




……





藤井くんが出てからというもの心が落ち着かなくて、昨日のドラマを見たり普段ろくすっぽやんないのに掃除してみたり




どうしたんだ。私






ピーンポーン






『……え！！』




私は狭い家の狭い廊下を走ってドアを開けた。、





ら、





？『どーもー、WEST宅配便でーす』






『……げ』






桐山『なにがげ、や！お前急に開けやがって、心臓止まるかと思うたわ！』






『なんか、照史が宅配便で来ると思うと笑っちゃうんだよね、あー、ごめんごめん。』

宅配便の照史→←つがう

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す