同居人のリュウセイ4

だけど、わたしは ページ24

…



次の日になっても、会社は行けなくて…
あ、もう社会に置いていかれてるなって感じ始めてるよねそろそろ。




藤井『ただいま〜』




私がどんなに落ち込んでようと、普通の顔をして帰ってくるいろんな意味で空気の読めない男、藤井流星。




でも……今日の彼は…なんか違った





『髪…染めた？』





…彼の少し暗いブラウンは黒染めされて
……うん、




『前髪目にかかってるよ』




藤井『ちゃうわ！こーゆーやつやわ！』





『しかも何そのダサいTシャツ、それで美容院行ったの？』





藤井『おん。』





藤井くんのTシャツには
『私がピザになったらあなたは私を愛してくれる？』と、書いてある





『藤井くん。これ、和訳してみたことある？』




藤井『そんなんあるわけないやん、俺、中学英語も怪しいし』





『これね、私がピザになったらあなたは私を愛してくれる？って意味だよ。直訳したら』




藤井『ふーん……ん？は、はぁ？なんなんそれ！』





『これ、絶対重岡から貰ったでしょ』





藤井『…なんでわかったん？』



だって……こんなに趣味の悪いTシャツ重岡しかいない





『いやでもさ、それを私服として着て、美容院に行く藤井くんも藤井くんだよね』





藤井『綺麗な色やん』






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