同居人のリュウセイ3

普通 ページ28

…




『普通って何よ。普通って。』




藤井『普通つったら普通やん。』




『わかんないよ。わかりやすく！受かりそうなの？』




藤井『どうやろ。…わからん』





まぁ、藤井くんってこういうやつだわ




『でも、頑張ってるんだからさ、頑張って！』



藤井『おん。そしたら、ディナー券かなんかあげるわ』




『なんか、デジャヴ……もういいわ、それは。』




藤井『そう？』




あれのせいで、なんか照史と付き合ってるみたいなへんな勘違いされたし。




『あげるなら、藤井くんが他の女の子にあげてください。』




藤井くんは笑う、なんかつられて笑っちゃう。






藤井『そうやな…素直に喜んでくれる女の子がええ。』





『そうだね。まあ、藤井くんの誘いなら誰でも素直になりそうじゃない？』






藤井『それがならなさそうなやつがおるんやなぁ？』





おっと、遠い目をしてる。
なんか、思いでも馳せてんのかな







『その人のこと、好きなんだぁ……へぇ〜』




わざとらしくニヤついてみる




藤井くんは涼しい顔して『いや、別に……好きではない』とかいうからその女の子がどんな女の子なのかすごく知りたくなった。






……

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