敏捷 ページ26
…
『……そうだよ。』
…
藤井『…ん?なにが、そうなん?』
…
『そう。お見合い。するの。』
なんか、藤井くん、黙りこくっちゃった。
藤井『……はぁぁぁ?』
『いやいや、そんなに驚くこと?…私、もう25だよ?』
昨日母が言ってたことを反復する
藤井『まだ、25やん。』
『わかってないなー、藤井くんは。』
藤井『はぁ?……いや、なにがやねん。』
『25だってね。まだまだ25だって言ってタカくくってるとそのうち周りに誰もいなくなるのよ。…女ってそういうもんだわ』
藤井『ははっ、26になっても27になっても周りに俺おるかもやん』
『うげー、それはそれで困るよ』
藤井『ふっ、そんなに嫌?』
『それヒモってことじゃん。』
藤井『俺、ヒモとか意外に似合わん?』
『それ、ホテルマン目指してるやつが言うことじゃない。』
藤井『そうやけど。』
『……なんかさ、大学の准教授らしい。…これ上手くいったら私、玉の輿なのかね。』
藤井『ふっ、玉の輿なら淳太と結婚した方が良さそうやで』
『あぁ、私あの人のこと上司としては尊敬してるけど一生連れ添うとか無理!…神経質すぎる、』
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作者名:ぷよ | 作成日時:2019年3月14日 23時