ぼけぼけ ページ24
…
『……ふ、藤井くん。藤井くん!銭湯のロッカーの鍵って返してこないと銭湯の人困るんじゃないの?』
母『…あれって、確か。窃盗罪とかになっちゃうんじゃなかったかしら?』
藤井『……困る…窃盗罪…』
うわぁ、さっきまでの呑気な顔はどこへいかれたの?
藤井『ちょ!俺、返してくる!し、失礼しますわ!』
……
藤井君が玄関をバタンと閉めた途端…
急に静まり返る我が家。
母『…なによ、あれ。……あんたあんなボーイフレンドいたの?』
『だーかーら!ボーイフレンドじゃないって!』
母『じゃあ、なんで一緒に住んでんのよ!…よりによってあんな不真面目そうな男と!』
『しょうがないでしょ!私だって住みたくた一緒に住んでるわけじゃないから!それは……その…【そのせつではおせわになりました】状態で……』
母『なによそれ。』
『なんでもないの!!』
母『あなたさ、この方とお見合いしたらあの男とすっぱり縁切るのよ。』
……
うぐ。
別に藤井くんは私のボーイフレンドでもなんでもないけど…
なんか、すっぱり縁切ると言われると……
なんか、複雑な気もする。
母『…わかったわ。もう今日は帰るから。お見合いの話。また、連絡してよ?向こう側も仲人さんもちゃんと予定つけて逢いに来てくれるんだから。中途半端なことしちゃダメよ』
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作者名:ぷよ | 作成日時:2019年3月14日 23時