真心と ページ46
…
『あ、あの。お母さん……』
母『あぁ、来たわね。』
…
母が今までにないほど無表情だった。
『あの……本当にごめんなさい。お母さんに謝らせちゃって、…本当にごめんなさい』
我ながらいい歳して語彙力皆無だなと思ったけど、言えることは特にもうないし、
…なにより、謝らないと
母『……まあ、確かに抜け出したのは不味かったわね。もう30も近いんだから、相手もいるんだし。』
『…はい。』
母『でも……無理やりお見合いさせたのは悪かったと思ってるわ…』
『……え、うそでしょ?お母さんあんなに言ってたのに?』
母『藤井くん…だっけ?あの子、黒染めしたら中々イケメンじゃない。』
別に黒染めしなくても全然イケメンだと思うけど
母『そんな事じゃなくて……あんたと結構お似合いなんじゃない?あの子。』
『へ?は、はぁ。』
母『あの子に幸せにしてもらいなさい』
『いや、あの。お母さん勘違いしてる…』
母『もう、とっくに20歳すぎた娘の面倒を見るのは疲れたわ』
いや、絶対勘違いしてる!!
私と藤井くんはそんな関係じゃないって!
母『だから、……たまには実家に帰ってきなさい?』
…
もう否定する気も起きなくて力強く頷いた
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作者名:ぷよ | 作成日時:2019年3月14日 23時