検索窓
今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:22,504 hit

ページ19

「!!」

床に倒れこむゴン。
ボクは、手をきつく握りこんだ。
周りの空気も、心なしか少し冷たくなった気がする。

分かってる、手を出しちゃいけないって事ぐらい。
ゴンはそれを望まないって事も。

……無言でハンゾーを見る。
分かってる、彼は悪くない。
分かってる……分かってるよ。

理性では。

「さて、普通の勝負ならこれで決着なんだがな。」

さっきまで何とも思わなかったのに、ハンゾーの声を聞くだけでイラついてくる。
今すぐあの2人の間に割って入って、ハンゾーを睨みつけてやりたいくらい。
……ああもう、ボクって単純だ。

「ほれ、目ェ覚ましな。」

どこか冷たさを感じる声を掛けながら、ハンゾーがゴンを起こした。
そのゴンは、気分が悪いのを耐える様に顔を歪める。

「気分最悪だろ?
脳みそがぐるんぐるん揺れる様に打ったからな。
わかったろ、差は歴然だ。
早いとこギブアップしちまいな。」

ハンゾーはそう言ったけど、ゴンの答えなんて分かり切ってる。

「いやだ!」

パシン!!

ゴンがそう言ったと同時に、ハンゾーがゴンの顔をはたき、揺らした。
当然、視界も揺れる。

「げほっ」

「よく考えな。今ならまだ次の試合に影響は少ない。
意地張ってもいい事なんかないぜ、さっさと言っちまいな。」

「〜〜〜っ、誰が言うもんか!」

……うん、うん。
知ってる。

更に攻撃を受けるゴン。
とうとうレオリオが口を出した。

「ゴン!無理はよせ!
次があるんだぞ、ここは…」

「レオリオ!」

でも、それをクラピカが止めた。

「お前がゴンの立場なら「まいった」と言えるか?」

「死んでも言うかよ!
あんな状態で偉そうにしやがって!
分かってるが、言うしかねーだろ!」

「矛盾だらけだが気持ちはよく分かる。」

2人とも、止められるなら止めたいんだろうな。
もちろんボクも、止めたい。けど、出来ない。

早く、早く終わってよ。
我が儘でもいいから、身勝手でもいいから、早く!
……ゴンが傷つくのを、これ以上見たくない。

・→←・


ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (36 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
75人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

星咲夜空@スマホ(プロフ) - 白瀬さん» 別アカから失礼します。返信遅くなって申し訳ありません!文字数制限やモチベーションと戦いつつ頑張ります!コメントありがとうございました! (2019年11月7日 21時) (レス) id: 2efeb2cec1 (このIDを非表示/違反報告)
白瀬 - とっても読みやすいです。更新頑張ってください!応援してます。 (2019年8月22日 1時) (レス) id: 07b463bee0 (このIDを非表示/違反報告)
星咲夜空(プロフ) - 気まぐれ猫さん» あー、それはちょっと難しいですね。そうなると台本書きになってしまうし、意外と文字数を使うので…。でも、誰が喋っているのか分かりにくい個所は何個かありますね。後々直していこうと思います。感想とアドバイスコメントをありがとうございました!頑張ります! (2019年1月12日 12時) (レス) id: b950053151 (このIDを非表示/違反報告)
気まぐれ猫(プロフ) - 面白いです!出来れ場ですけど「」の前に誰が喋ってるか書いてくれると嬉しいです!更新頑張って下さい!! (2019年1月11日 21時) (レス) id: 5edabe2416 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:星咲夜空 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年10月1日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。