【名探偵コナン】蘭の妹はチートな人見知りです

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…えっ?何事?

太田「ん?どうした?」

高橋「誰かいるんだよ!下の窓の傍に…」

太田「え?」

角谷「窓の傍…?」

その場にいる全員が窓の外を見た｡
暗いけど､部屋の明かりで多少は見える｡
そして…不気味に笑った包帯男が､知佳子さんを抱えて走り去った｡

『!?』

ｼｬｯ

太田「ほ､包帯男!?」

綾子「抱えてたの､知佳子じゃない?」

角谷「ち…知佳子!!」

角谷さんは窓を開け放って､包帯男が去った方向を見た｡
私は､怖くて動けなかった｡

太田「くそ､暗くて雨が降ってちゃーどこに行ったか分かんねーな…」

綾子「知佳子､どうなっちゃうの?」

太田「どうって…」

全員が､知佳子さんの心配をする｡
その時､小さな影が窓を飛び越えた｡

春菜「…え?」

蘭「コ､コナン君!?」

何時の間にか靴を履いて､懐中電灯を持って､コナン君が外に出ていた｡

太田「よ､よーし!俺達もガキに続けー!
女は鍵を閉めてここで待ってろ!高橋!何してる､行くぞ!」

高橋「えぇっ､僕もー!?」

結局､コナン君と太田さんと角谷さんと高橋さんが包帯男と知佳子さんを追いかけた｡
私達は言われた通り別荘中の鍵を閉めて､コナン君達が帰ってくるのを待っていた｡
……本当はコナン君を連れ戻したかったけど､大人の人達もいるから大丈夫かなって｡



それから暫くして､コナン君達は深刻な顔で戻ってきた｡
……知佳子さんが､亡くなったって｡殺されたって｡

体から力が抜ける様な感覚と､目に溜まる涙がこぼれない様に耐える｡
もう一度戸締りの確認をして､今日は休む事に｡
玄関の戸を閉めて､開かない事を確認する｡

園子「これで玄関はOKよ｡」

春菜「後は私達の部屋だけだね…｡」

…あれ､コナン君?
視線を回すと､下駄箱をごそごそと探っている｡

蘭「ど､どうしたの､コナン君?」

コナン「ないんだよ…知佳子さんのスリッパが…」

春菜「スリッパ…?」

コナン「知佳子さんが玄関から出たんなら､ここにスリッパがあるはずでしょ?」

あ､確かに…｡

春菜「でも､知佳子さんの部屋は荒らされてなかったし､窓も鍵が掛かってたよ?」

園子「そうなんだ｡じゃあどこから……?」

コナン「ねぇ､この別荘､他に出口とかないの?」

園子「あ､それなら裏口があるわよ…」

裏口には､知佳子さんの分のスリッパが1足置いてあった｡

蘭「じゃあ知佳子さん､この裏口から出たって事ね｡」

春菜「……ほら､スリッパも見つかったし､早く寝よう?」

でも､どうして裏口から出たんだろう｡
……まるで人目に付きたくないみたい｡





――――――――――

ただいま戻りました!

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