【名探偵コナン】蘭の妹はチートな人見知りです

　・ ページ31

小五郎「貴女が部屋に入った事は証明出来ても､男と接触したかどうかは貴女以外には分かりませんからな…」

目暮「し､しかし､君の言ってる事は…」

小五郎「そう…あくまでも心理的な推測です…しかし､その推測を裏付ける証拠ならあります｡山岸さん､貴方が隠した髪の毛だ！」

お父さんの言葉にビクッとなる山岸さん｡髪の毛って…遺体から抜き取ってた何かの事?
どうやらその通りだったみたいで､髪の毛を抜き取るところを見ていたと言うお父さん｡

目暮「やっぱりコイツが犯人か！」

小五郎「違いますよ…私が問題にしているのは､なぜ山岸さんがそんな事をしたかではなくて､どうして遺体の指に髪の毛があったかだ｡後ろから刺されて即死の人間が､なぜか刺した人間の髪の毛を掴んでいた…不思議だと思いませんか？」

あ…｡

目暮「そ､そう言えば…」

小五郎「犯人は､他殺に見せたかったんですよ…それも､ヨーコさんに殺された様にね…」

え?そ､それじゃ…｡

目暮「た､他殺に…ま､まさか!?」

小五郎「そうです､犯人は…死んでいた藤江さん本人です!!!」

目暮「!?バ､バカな…自分の背中に包丁が刺せる訳が…」

小五郎「それが彼の狙い目ですよ…だが､氷を使った簡単なトリックで､それも可能となる！」

お父さんは､高い部屋の温度と床にある水の痕､荒らされた部屋の中で遺体の足元のイスだけ立っていた事を話題にあげた｡
あれ…?全部コナン君が言ってた事と同じだ…ホントに凄いんだなー､コナン君｡

小五郎「おそらく､藤江さんは氷に穴を空けて包丁を立て､イスの上からそれにめがけて背中から飛び降りた…部屋の温度が上がっていたのは､この時飛び散った氷を溶かすためだったんですよ｡その証拠に､遺体のそばの床にその時出来たヘコミが残っています…」

ヨーコ「でも､どうして藤江君がそんな事…」

ヨーコさんは信じられない様子だった｡まぁ､そうだよね…｡

小五郎「それは多分…彼がまだ､貴女を愛していたからですよ…」

え｡

ヨーコ「な…」

小五郎「気付かれませんか?貴女達2人の後ろ姿がそっくりなのを…」

そう言われて､お互いの姿を見るヨーコさんとゆう子さん｡その後ろにいる私からすれば､そうだよねと思う｡

小五郎「だから彼は､部屋に入ったゆう子さんを､ヨーコさんと間違えて襲った…いや､話をしようとしたんだ｡見知らぬ男の出現に驚いたゆう子さんは､大声を出して抵抗し､逃げた…でも､それをヨーコさんだと思っている彼は､彼女のそんな態度を見て愕然とした…」

　・→←　・

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーめいげん[現在､全31言]

静香「アホ！命に人のも自分のもあらへん!奪ったらアカン大事な物や!それを絶つアホは､みんな人殺しと同じやねんで!なんぼそれが自分の物でもな!」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す