【名探偵コナン】蘭の妹はチートな人見知りです

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〜二ツ橋中学・倉庫〜

私はその光景を見て､息が止まった気がした｡
誘拐された女の子らしき子が目に涙をためていて､その視線の先には犯人と思われるバットを持った男の人と､ボロボロのコナン君がいた｡

コナン「ハァ…ハァ…ハァ…」
(小さくなったこの体じゃ……何も出来ねーっ!)

「遊びは終わりだ…はじけろや…」

跳び箱を背にして座りこんでしまっているコナン君に､犯人はバットを振りかぶった｡

晶子「やめてー！」

ガッ
「!?」

コナン(…春菜!?)

私は素早く二人の間に割り込んで､バットを受け止めた｡そして､空手をお見舞いする｡

春菜「アアア…」

思いっきり顎に蹴りを入れ､がら空きになった腹に拳を何度も入れる｡そこで犯人は膝をついたけど､私の怒りは収まらなくて｡最後に回し蹴りを食らわせて､犯人が数m吹き飛び､気絶させた｡

春菜「ふーっ……」

コナン(つ､強えー…)

たまに蘭姉の稽古に付き合っているとはいえ､腕が鈍ってなくてよかった｡……やりすぎたかな?いや､コナン君が額から血を流してるのを見たら､つい………｡うーん､また空手を再開してみようかなぁ?

小五郎「春菜！お嬢さんは無事か!?」

春菜「え?…あ､うん!なんとか間に合ったみたい…」

取り合えず､女の子を縛っているロープを解く｡見た感じ､傷はない…よかった｡問題はこっちだ……｡

春菜「でも､コナン君が…」

コナン「こ､このくらいへっちゃらだよ…それより､よくここがわかったね…」

いや大丈夫じゃないでしょ……とは言わずに､取り合えず血を拭う為にハンカチを取り出しつつコナン君の疑問に答える｡

春菜「あの犬のおかげなの｡靴を咥えて､ケガだらけで走って来てね…それで､犬の後を追ってきたのよ｡」

本当は煙突に見えるビルを見つけたからっていう方が大きいんだけど…まぁ､いいか｡
ハンカチでコナン君の顔を優しく撫で､血を拭き取る｡

コナン(な､なるほどね………何か隠してる気がしなくもないけど)

旦那様「晶子！」

晶子「パ､パパ…」

大きな声に思わず肩がはねてしまったけど､泣きながら自分のお父さんに抱きつく女の子を見ていると､行動してよかったと思えた｡…心が､暖かい｡

執事「お､お嬢様…ご無事でなにより…」
ホッ

あの執事さんが心からホッとした様な顔をしていた｡

小五郎「フン…何をいってる麻生さん…あんたの仲間は､この通り捕まった!あんたも観念するんだな！」

「仲間だと?」

…ん?

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ラッキーめいげん[現在､全31言]

静香「アホ！命に人のも自分のもあらへん!奪ったらアカン大事な物や!それを絶つアホは､みんな人殺しと同じやねんで!なんぼそれが自分の物でもな!」

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