【名探偵コナン】蘭の妹はチートな人見知りです

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思わずそう叫んでしまった｡煙突の近くの学校5ヶ所は全部軽く探したんだけど､どこにもいない｡

春菜「あーもう､どうしよう…」

そうやって悶えていると､奥からケガをした犬が駆けてきた｡リボンの付いた靴を片方咥えている｡待って､あの犬ってコナン君が乗ってた犬じゃ…｡
コナン君が乗ってた犬が､ボロボロでここにいる→コナン君にも危険が迫っている!
考える過程をすっ飛ばしてそう確信した私は､この犬がどこから来たのかを自分でも驚くぐらい素早く分析していた｡
見た感じ傷は刃物による物で､人に傷つけられた可能性が高い｡それに咥えている靴は女の子の物｡咥えているという事は誰かに見せるつもりだった､この場合はご主人である依頼人さんかな｡とすると…誘拐された女の子の靴?……えっ､だったらヤバイじゃん!

春菜「犬君､それを早くキミのご主人様に!」

私の言ってる事が伝わったのか､弾かれた様に屋敷の方に走り出した｡よし､私は早くコナン君を探さないと｡……どこを?

春菜「…………どどど､どうしよう!?」

誰も答えてくれる訳がないのに､そう言って慌てだした私｡周りをキョロキョロと見回す｡

春菜「何か………何かないの……………あ､あれ?」

私の目に入ってきたのは､他の建物の倍近く高い長方形のビル｡別に何か不自然な点がある訳でもないのに､なぜか凝視してしまう｡どうして………………！ひょっとして!
私はそのビルを横から見れる位置に走った｡

春菜「……見つけた!」

そこから見えたビルは､煙突の様にも見える｡あの電話で聞こえた“煙突”は､このビルの事だったんだ｡
…納得してる場合じゃない!このビルがこの角度で見える､近くの学校は……二ツ橋中学だ！





もう少し…もう少しで二ツ橋中学だ…そう思った時｡

小五郎「あれは…春菜!?お前､あのガキを探しに行ったんじゃ…」

お父さんの､戸惑った声が聞こえてきた｡振り向くと､あの犬の後に続くお父さんや依頼人さん｡ちゃんと連れてきたんだ､凄いね犬君｡

春菜「話は後だよ､お父さん!」

小五郎「ああ､そうだな!」

走る犬君を追いかける私達｡もう少しで目的地だ…コナン君､大丈夫かな…｡女の子も心配だけど､私の頭の中はコナン君の事がぐるぐる回っている｡博士から預かった大切な子供だから…それだけで済ますのに違和感を感じながら､二ツ橋中学の校門をくぐった｡


春菜「……コナン君……」
(……新一……)


そんな呟きは､思いは､本人にすらも聞こえなかった｡

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ラッキーめいげん[現在､全31言]

静香「アホ！命に人のも自分のもあらへん!奪ったらアカン大事な物や!それを絶つアホは､みんな人殺しと同じやねんで!なんぼそれが自分の物でもな!」

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