【名探偵コナン】蘭の妹はチートな人見知りです

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ちょっと奥の方まで来ちゃったかも｡早く戻らなきゃ､蘭姉を心配させちゃう｡
そんな事を考えていると､後ろから物音がした｡

春菜「…え?」

ﾄﾞｶｯ

思わず傘を捨てて後ろに下がる｡
そして､そこに…私がさっきまでいた場所に､斧が振り下ろされていた｡
…それをしたのは､黒いマントにチューリップハットを被った誰か｡
顔も手も包帯で巻かれたその人はここに来るつり橋にいた男性だった｡

春菜「な…っ!」

明らかに､私に向けられている殺意｡右手に握られた斧｡
……それが､怖い｡

春菜「き､きゃああああ！」

腰が抜ける｡ヤバい｡早く､逃げなきゃ､別荘に､蘭姉のとこに､早く…｡
包帯男が､大きく息をしている｡
不味い､急がなきゃ…動かなきゃ…震えてる場合じゃない!

春菜「あ…あ…っ」

このままじゃダメだ､早く…｡

ｻﾞｯ

春菜「!?」

コナン(こ､こいつは…)

コナン君!?ダメ､来たら…｡

蘭「春菜っ!!」

あっ…｡
蘭姉の声を聞いてか､包帯男が逃げていく｡
……た､助かったぁ…｡

蘭「春菜､大丈夫!?」

春菜「う､うん…なんとか｡」

話を聞くと､やっぱり私が心配で探しにきたら悲鳴が聞こえて､急いで駆けつけてくれたらしい｡

春菜「2人が来てくれなかったらどうなっていたか…ホントに助かったよ｡ありがとう｡」

ひとまず､別荘に戻る事になった｡……どうしよう､今日寝れるかな｡



〜別荘内〜

別荘に戻ると角谷さんと知佳子さんはもう戻ってきていた｡
包帯男とは出くわさなかったらしい｡
ただ､知佳子さんがちょっと棘のある話し方をしたからか､2人の空気が悪くなる｡

包帯男は別荘の方角に逃げたらしいけど､綾子さんも高橋さんも見てないらしい｡
……あの時は必死だったから､包帯男の逃げる方向なんて気にしてなかったなぁ｡

高橋「でも､妙な感じの男の人ならこの別荘に来る時に見かけたなぁ…」

そう前置きしてから話してくれた男の人の特徴は､私を襲った人のものだった｡
と言うか､妙な感じで済ませていいものなのかな､あれは…｡

蘭「そうです!その人が､春菜を襲ってたんです!ねぇ､2人とも!」

春菜「うん!」

コナン「ボク達もここに来る時､橋でその人をみたんだ!」

まさかちょっとすれ違っただけの人に襲われるとか思わないよね｡
しかもあんな………ダメだ､思い出さない様にしよう｡

太田「黒いマントの男なら､俺もここに着いた時に別荘のそばで見かけたぜ…」

角谷「俺も…顔は見なかったけど…」

…ん?じゃあ､包帯男はずっとつり橋の所にいたの?
何の為に?

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8

ラッキーめいげん[現在､全31言]

静香「アホ！命に人のも自分のもあらへん!奪ったらアカン大事な物や!それを絶つアホは､みんな人殺しと同じやねんで!なんぼそれが自分の物でもな!」

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